FANTASTIC ACID, リポート
2019.02.21

と言うにはいい波に乗ってないけど、それでもフェイスの張ったセクションでターンを伸ばしてみたり、ラインにレールをセットしてみたりくらいは、ね。

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まずは、ターンの前半、つまりレールを入れる前の前足の踏み込みから濃厚です。
板前半のダイナミックなハルが水をどっちゃりと"ディスプレイスメント"しとるのを、あからさまに感じる。
ウチで売ってない板も含めて歴史の名だたるハルはあらかた愛好している私としても、ここまでのどっちゃり感は今までどんなハルでも感じることがなかった。それらがコンサバに感じるくらい、と言えばお分かりか。

これは感触だけでなく、いざ板がリフト、つまりターンをリリースする段階には絶大なリフトを得ることとイコールなんである。
しかも板の前1/3が大胆にボリュームを削いだデザインのアシッドでは、そのリフトのレスポンスがほとんどフリー。

作者のトリスタンの言う通りのレールフォイルによるレールは、そのリフトをそのまま板のアウトラインと長さと操作を合計した向かうべきラインに吸い込まれる。

フィンエリアにほどこされたパネルは、板の最後に作用するパワーを全部使い切る。

FANTASTIC ACID、見た通りのダイナミクスの通り、サーフィンのコントラストがダイナミックで濃厚で、もちろん速い。