その1は、VELZY ROUND PIN NOSERIDER
この板、英進が自ら削って巻いた1本、彼自身のクイーバー。
歴史的名ブランド、VELZY JAPAN EDITIONのシェイプとグラッシングは英進の手によります。
プロ・ロングボーダーとしての彼、私が注目するのは彼のパーソナリティと同じくとても個性的でオリジナリティがリアル。
それはそのまま波乗りに表れる。
スタイル、っていうフレーズはあっちこっちでよく聞かれるようになったけど、これは作るもんでも見せかけるもんでのない。
そういうもんはスタイルの真逆の吹いて飛んでく、ポーズの話。
まして波乗りのスタイルというもの、普通のサーファーなら波乗りのキャリアを終える時に身に付いていればラッキー、ってくらいの誉れと心得たい。
スタイル、プロだからとかいうのは関係無い。
佐藤英進、スタイルのある希有なサーファーの一人。
そのまま波乗りのアプローチやアイデアにナチュラルに出る。見ていて楽しいサーフィン。
さて、VELZY ROUND PIN NOSERIDERのライディング・フォトリポート。
英進ファン、たくさんいるくらいのプロだからティピカルなノーズライドはバリエーションも多いし画になるパフォーマンスは当たり前。
最初の写真、キックストールなんだけど、落とせば速い仕込みの板だからこういう荒技も似合う。
小さなセクションのシークエンスでは、この板が本質的なターンの気持ちよさを持つデザインが表れたなめらかさが見えます。
デイル・ベルジーならではのクラシックなディテールでまとめられたひとつであるこのモデル、ノーズライダーを名乗ってもターンとスピードを妥協しないのは、VELZYの約束ごと。
無理やりチックなドタバタしたムーブじゃなくて大きな動きも楽しめるのはご覧のとおり。
もちろん見栄えのいいノーズライド・マニューバーは、このとおり。
波のポジションやアプローチが定番系ノーズライドだけじゃなくて、思い切りトップに深めに乗せたり、落としたいところで派手なアプローチも、その後が速くてなめらかだからFLOWな波乗り。
もちろん、さすが英進なんですが、リッチ・パベルが日本人シェイパーでただ一人自分の弟子と認めるシェイパーとしてのステージと、サーファーとしてのステージと本物の個性。
世界のブランドVELZYの、JAPAN EDITIONを背負えます。
写真協力 tomoatsuphotogallery