Simのニュープロジェクト、そしてニューモデル。
製作現場で板に呼び名が無いのも困るので、とりあえずこう呼ぶ事にしました。
ナンバーC5、だから、Sim NC5でよろしく。
先日もチラッと紹介しましたが、今日はもうちょい詳しくお見せします。
まず、カタチ。
私たちに馴染みの板の多くは頭の大きいカタチは少なくありませんが、それにしてもコレ、もろに親指のようなカタチ。
サーフボードの歴史上に、Thumb / 親指と名乗るモデルはいくつかありましたが、ここまでホントに迫ったものはまず無い、というくらい頭がデカい。
当然ながらこれは、特に小さな力の無い波でも、ノーズからエントリーにかけての波へのアクセスに有利です。
そのようなアイデアの中でも、単にエスカレートして頭を大きくするのではなく、アクセス有利プラス、アクセスしたら速く・早く落ちるための工夫とデザイン・シェイプがノーズからエントリーのボトムとレールに作り込まれています。
このアンダーレール・デザインはイートンさんのLB系に用いられるアイデア・機能の延長線にあるもので、このノーズには必要不可欠のはず。
まずここが、このような頭大きい系アウトラインのものの中でも、特に違うポイント。
そしてボトムとフィンセットアップにはジンガーが、テールデザインにはでっかいフィッシュテールが、仕込まれています。
このフィッシュテールは、本物のフィッシュが持つ"フィッシュテールと同様の働きとキャラクターが機能するようにしつらえてあり、そこは良いフィッシュの機能性の一部を借りています。
が、板自体はフィッシュのフォイルとは違います。ですからこの板は"フィッシュ"ではありません。
またジンガーボトムもイートンさん由来のオリジナルのデザインがベースでありつつ、コンケーブに導く、またテールデザインを働かせる、それらのためにエントリー以降のエリアには独自のコンツアーとコンケーブがコンボで仕込まれています。
ここではみなさんにボトムの景色をご覧いただくためにボトム写真もお見せしていますが、その微妙な起伏デザインはあえて見えないものを選んだ理由、ご存知の通りです。
さて、このNC5、すでにグラスのために山王ファクトリー入りしました。
次にご紹介するときはグラスプロセスのどこかになると思います。
で、そのサーフデザイン、コンセプトはどんなものなんだい?
そこはまた、さらに事が進んだところ紹介させてくださいね。
どうぞお楽しみに!