2015.03.31 UP DATE
復活です! backdoor

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復活!、っていうくらいですから久しぶりなんで、ということはこのbackdoorというページ、元がどういうものだったかを知らないみなさんもたくさんいるはずです。

とにかく、やる気で復活させましたので、お好きなみなさん、よろしくお願いします。

ぼちぼち読んでくださる方が増えて、みなさんに楽しんでいただければうれしいです!


さて復活のこのチャンスにこのページbackdoorのこと、そしてエムズのこと、あらためて少しお話しさせていただきます。

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現在エムズでは、カリフォルニアのブランドばかり輸入元として扱っています。
VELZY / PAVEL / MANDALA / Ola de Oro / EATON, などがそうです。
もちろん輸入元直販ショップとして、日本全国のサーファーにこれらの板をお届けしています。

VELZYについては単に輸入元というだけでなく、エムズのオーナー三井がVELZY一家に籍を置いているので、つまり会社に例えて言えば役員さんみたいな役回りをさせていただいています。
もちろん会社組織みたいになっているわけではないので、特に偉そうなものじゃあありません。
役員報酬なんてのも、もちろんありません。

波乗り、FUNとか楽しい,というキーワードはあふれかえっていますがそういうフィーリングだけじゃなくて、サーフデザインがサーフボードの乗り味にちゃんと反映されている、そういう製作者とサーフボードがいくつかカリフォルニアにはあります。

どんなにカリフォルニアかぶれの私も日本のサーファーですから、そういうサーフボードを日本で少しでも広めたくて、彼らの作る板達をエムズは全国のサーファーにお届けしています。

同時に日本の優秀なサーフボード・ビルダーと組んで、そういうサーフボード・デザインと製作技術の相互交換から生まれるサーフボードへの発展も進めています。

日本のサーフィンとサーファーは、よく世界のレベルとの比較で語られますが、私は少し違った視点で見ています。
単にパフォーマンスレベルではなく、感性です。

アスレチックな観点で見ればもちろんサーフィンのパフォーマンスレベルの面白さであり進化要素です。
一方、みなさん一人一人のサーフィンはどうでしょう?
シーンの中でも高度なレベルと比較する事にフォーカスして自分の波乗りをジャッジし続ければ、間もなく窮屈になってしまうことも少なくありません。
少なくとも、客観的な観察眼とセンスを持ち合わせていればです、ね。

サーフィンはその楽しみや得られるいろいろを多くディープに学ぶには、時間とキャリアを要する不思議な遊びですね。
そりゃそうです、自然のエネルギーが水を介して現実化するその瞬間のそのものに乗って遊ぼうっていうんですから。

よく波は生きている、みたいな言い方も聞きますがまったくその通りで、例えて言えば馬に乗って自由になるようなものでもありますが、それには鞍も付いてなきゃ普段はどこにもいません。
まったく3Dで、宇宙と地球の動きの一部です。

それぞれのサーファーの個人的喜びで波乗りを楽しむヒントを見つけると、単なるスポーツ的パフォーマンスレベルの支配から解放されるはずです。
自然の決まりとエネルギーの元で遊びますから、解放されたサーファーには必ずパフォーマンスレベルの進化が起きます。
この進化・進歩でさえ、すでに何かと比較する必要も無いし純度の高い喜びなわけです。

これを知ったサーファーはサーフィンの楽しさを理解するので、他のサーファーもみんな楽しみたいということを分かっちゃうんですね。

ここんとこの感性(潜在する感性でもですね)が、日本のサーファーがとても優れていると私は信じていますし、実際に長い事あちらの人々とリレーションを積み重ねてきて知ったことでもあります。

ですから、"そういう"サーフボードをみなさんに届ける事はこれはなかなかエキサイティングなんですよ。
これがエムズのポリシーです。

そもそもエムズ、1982年に湘南・鵠沼海岸5丁目にて、とても小さな店でスタートしました。
もう33年も前のことです。
だいたいからして、小僧に毛がはえたくらいの坊やのクセして、電車に乗って東京まで働きに行くのなんてもうイヤでしょ、なんてくらいの甘い根性でサーフショップ始めちゃったようなもんですから、ただの生意気ですよ。

ただそのぶん、こだわりもフォーカスも生意気ですから普通のつもりはなかったんですね、たぶん。
波乗りとカリフォルニア。
そんな目線と感覚ですから、最初からメインストリームとはやりたい事が違ってましてですね、最近の物言いを借りれば出だしからエムズは、オルタナティブです。

その当時のことをご存知の方ばかりではないでしょうからちょっと説明すると、80年代初頭当時は世界的にも日本的にもサーフシーンの指向はオーストラリア方面に向いていたワケです。
70年代後期にその勢いを決定的にした冬のノースでのハッスルなチャージとパフォーマンスを繰り出し主役のザをハワイアン達からもぎ取る勢いの、圧倒的多数オージー達のインフルエンスですね。

サーフボードを中心としてシーンのカルチャーそのものがオーストラリア全盛。
なんですが、私はなにしろカリフォルニアがすべておいてぜんぜんお洒落。

ですからその時代から通してずーっと、私は特に南カリフォルニアのサーフボード制作の現場と板達、そして雰囲気にフォーカスして、リレーションを続けてきています。

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実を言うとカリフォルニア、そのまさに70年代後半というのは(もちろん一言でくくれるものではないですけど、ある種の勢力というか気分はね)ディープなローカリズムが支配的なテンションを持っていた時期でもあって、サーフィンにおいては世界のコンペシーンを目指すサーファーもいる一方で、コンテスト・サックなんていうキーワードが、私なんかにはむしろ印象的で馴染みがある。

つまり当時開発された派手な色のジャージを使ったウェットスーツがカリフォルニアらしいカラーを発散し始める直前までは、ブラックウェットスーツ気分だったわけですよ。

でもそういう勢力や雰囲気の変遷は別にして、かぶれ外様の私にしたら一貫してカリフォルニアの波乗りシーンから発せられる表現には、常にお洒落な臭い。
これはね、どうしようもないんです。
世界中、どこでもどんな環境・状況であっても人々は生きる。生活する、仕事する、遊ぶ。

その誰でも普通に生きてるだけなんだけど、その生き様をお洒落にしちゃう土地、それがカリフォルニアなんですな。

さすがにここ近年は、これもどんな世のどんな地にでも避けられないことがある、俗の気が、その地にも染みてきてもいるようですけどね。

なにしろそんな時代のその少し後に、アルのバンプウイング・スカッシュで飛ばすトム・カレンがその後のシーンをすっかり変えてしまったんですね。
なにしろその時代とその後、そうですねえ、1990年代半ば頃まで(カリフォルニア時間で)、また遅れて2000年代始めまで(日本時間で)、あたりまではサーフシーンの大方はスラスターによるコンペカインドのスタイルがそのままサーフィンだと思われていましたからね。

私たちとエムズも、もちろんしばらくの間はスラスターをたくさん商いしたものですが、それでも常に商いの半分あるいはそれ以上を今で言うオルタナティブなデザインにフォーカスしてきました。

オルタナティブって言われても、逆にこっちから見れば本流でして、だけどつまりぜーんぶ集めるとマイノリティなんだね、って感じです。


ですから今、高感度なサーファー達の目と感覚を惹きつけるサーフボードとサーフデザイン(そういうのをオルタナティブ、というらしいんですが)は時代の変遷に関わり無くありつづけていて、ある時代の間は隅に追いやられていたわけですが、実はコンペのためのサーフデザインの対局でホントに楽しいだけのサーフデザインとして、まともな理解を得始めただけですね。

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そういう、ちょっと(どころじゃ、なかったけど)陽の当たらない時代のこれらのデザイン達の居所は、カビ臭いところみたいにだって思われてたんだからね。

オレたち、流行ったからやってんじゃないぜ、ネットで情報かき集めて商売だけしてるのとは違うよ、というのは、ささやかというにはいささか尖ってますがエムズのプライドと根性です。

で、やっとこ元に戻すと、このbackdoorというページ、そういう本気の面白い話を書きたくて始めたページでした。

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もともとエムズのホームページは、時勢に歯向かってウェブサイト的快適さを無視した紙メディア的雰囲気にこだわっていたものを、それでも現在のものは私たち的には普通のサイトに仕立てたたつもりでしばらく経ちました。

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しかしながらしばらく前から、やっぱり何かカウンター(じゃないんですけどね、本当は。むしろ本筋)は無いといけないねってんで、やっとこbackdoor復活に至りました。

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ここではもちろん基本波乗りとサーフボードにかかわる事が話題の中心になっていきます。
そして出来る限り私自身が直接見聞きした事、感じた事、体験した事、などをソースに私自身の追求心と興味でたどりついたエッジやコアの話を目指します。
ちょいちょい、ぜんぜん脈絡を無視した話を書かせてもらう事もあるはずです、たぶん。

私たちも世間並みにFacebookでの発信や双方向指向の(つまり、いいね!、とかですね)メディアに参加していますし、そこにはそこの楽しさがあります。

誰が、あるいは発信者か受け手か、どっちからがそのベクトルの元かはどうでもいいんですが、あんまり本気になりずらい感じと、面白い話や普通にシリアスな話は反応するのがはばかられるような、一種の妙な雰囲気の場とは切り離して発信しまた参加をしていただきたいと思い、このbackdoorを復活させました。

ブログというかっこうにはなっていますが、このbackdoorページ、エムズとしての態度は以前の通り、真のMAGAZINEていう心意気です。

いいね!、していただいたりコメントが残していただけるような作りにはしていませんが、お便りやお話を聞かせていただけるなら、ぜひサイト内のコンタクトから、とりあえずメールでもいただければありがたいです。

そうやってたくさんの、いろいろなみなさんと繋がってきました。

週に1回〜2回のペースでやっていきますので、どうぞお楽しみに。
そして、よろしくお願いします。

エムズ店主 三井

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