


PAVELクアッドフィッシュの名器、スピード・ダイアラー サーフボードシーンに数え切れない影響をおよぼしました。
またこのモデルとほぼ同時にリリースしたフィンセットアップ、"クアッド"はあらゆるカテゴリーのサーフデザインに広がりました。
以前も何度かお伝えしたことがありますが、クアッド=4フィン、そのものは80年代半ばに特に南カリフォルニアを中心にいっ時があったのですが、リッチ・パベルのそれは理論的にも機能的にもデザイン・フォーミュラとコンセプトが進んだものです。
今日このモデルの話になったのは今年ローンチするニューモデル、ジプシーなんやら(リッチが言っていたモデル名の、ジプシーの後ろ半分を失念してしまいました、リッチもうすぐやってくるので聞いてからあらためて紹介します)を見たお客さんが、これスピードダイアラーに似てません?、という声が意外とあるから。

そうね、確かに長さ云々を別にしてアウトラインのボリューム配置とテールのダブルバンプが似ていますね。
このジプシーはTwin / Twinzerに特化したデザインで、アウトラインに持たせるカーブ、ロッカー、フォイル、それぞれ似て非なるもの。
そのようにしてこのモデルを挟んでお話ししていると、たいていは、スピードダイアラーはいい板ですよね!、っていう展開になるのです。
そう、スピードダイアラーは歴史的名器。
思い起こせばマニー・カロが浮かぶきっかけになったのもこの板でした。PAVELの板を見て開眼したマニーはリッチと話す機会があるとこの板やフィッシュのデザイン&シェイプのエレメントを深く教わり、スピードダイアラーのコピーボードを作りました。
その後、さすがに彼も自分のブランドを育てる過程でそのようなコピーの製作はやめました。
それはそうですね、自分の暖簾を掲げる以上はです、ね。
今日はここで山王での過去製作のこのモデルを何本か紹介していますが、長さや幅はいろいろ、どれも"いいカタチ"してます。
それだけじゃ無い、オーラと説得力。
ありがたや。
















