フィンセットアップに豊富なバラエティがあるイージーワイダーに、あえてシングルフィンに振り切ったカスタムです。
カラーパターンは以前私たちが作った別のPAVELボードのカラーを再現するリクエスト。ちょっとしたトリックも用いてね。
イージーワイダーでは私たちはよく、デッキのインセットをインレイしてカバーレイヤーはフリーラップするプロセスを選択しますが、それはこのモデルのチャイン周辺をカットラインで横切るのを避けるため。
もちろんそれでも特に機能的な障害があるわけじゃないんですが、このモデルのチャイン周辺はかっこいいところでもあるのでね。
それよりも、お気づきでしょうか、ボトムのサーフェイスの流れに微小とはいえわざわざレベルのステップを作ってしまう、フィンパッチなどは避けるようにしています。
あるいは同じく微小とはいえステップを覆い隠すならばボトムのラインとカーブをいじってしまうわけで、それシェイプでだったらNGなわけでして。
そもそも現在ではこのようなフィンパッチは装飾的に用いられていますが、そろそろです。
そして山王ファクトリーでは、フィンボックスそのもののインストール上の強度サポートにはフリーラップレイヤーでのボックスカバーを施します。
これボックスのマテリアルとの凝着性にノウハウとテックが要りますし、手間もけっこう増えますが、そういうことは山王のウリです。
この板、オーダー主さんの積み上げたイージーワイダーの体験値と彼の地元の波との個人的なターゲットにフィットさせるリクエストがシェイプのアジャストにも生かされています。
そこがどんな働きをするのか、リポートをいただくのが楽しみです。