Fantastic Acid, 7'2" Rounded Hull for Exhibition
2024.06.15

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この板、28日のファンタスティック・アシッドのイベントに持ち込みます。 すでにご案内しているように下北沢・アドリフトで、充実したコンテンツをご用意して皆さんをお待ちしています。

トリスタンと私はイベントに今回製作途中の板を含めて何本かの板を持ち込みますが、これはその1本。
そしてイベントの中でトリスタンがお見せするライブ・ペイント(もうひとつ、内緒の企画あり、ね)のための板なのです。

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ご覧いただいているのは動画は、シェイプ上がりのフォームにフリースタイル・ドロウ。

画材は、昨年私が見つけてトリスタンのためにキープしておいた京パステル。
特別な調合で作り出した渋い色合いだけを何色か集めたもので、探してお願いして入手しました。
なかなか得難いニュアンスがすでに出来始めていて、狙い通りだわ。

これを見つけた時、私はこりゃトリスタンにピッタリだわと思って今回の製作で試すことにしていました。
案の定、ご覧の出来。
しかもパステルの油性分がレジンに泣くのは織り込み済み。

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まずはトリスタン、普通に思うように描いて、これをクリアグラスでラミネートします。
ラミネートの前には高圧エアでダストを飛ばすのですが、その際に画面の余分なパステルがある程度飛ばされるのも織り込み済みでして、描いた直後のガツンとしたコントラストと巻いた後のコントラストに違いがあるのがわかるでしょ。

で、パステルがレジンに泣くのでクリアなのにカットラップで巻きます。泣く、と言っても僅かですのですがそれがもたらす微妙さ加減も狙ってます。
この後、ホットコートしてサンディング、そしてその状態でイベントのライブペイントに持ち込みます。
つまり、ここまでの作業はこの板に施されるグラフィックワークのキャンバスそのものになるというわけ。

さて、この板がどんなふうに仕立てられるか、ぜひイベントの現場でご覧ください。
*イベントの告知は、右側のバナーから。

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