PAVEL M's 山王来日製作、先日もちょこっとだけお知らせしましたが、今回はビッグボードの製作プロジェクトがあります。
カスタムオーダーでも11フッターのオーダーがありますが、コレはそれとは違うわずか2本だけのスーパービッグ!
前々回の2020年、私の個人的なリクエストでリッチが削ってくれた1本、11'1" Double Rascal そいつのマキシマムサイズで再現するプロジェクトです。
ターゲット・サイズは11'9" 私たちはとりあえずそれをDouble Six / ダブルシックスと呼んでます。
その時私がリッチにリクエストしたこのデザインの最大の特徴は、バックフット・チャインです。
チャインのリフト性をビッグボード、そのテールエリアの両アンダーレールに使えばテールが軽くなるはずというアイデアをリッチに話すと、デザインが的確ならそれは起こせるね、と。
そして出来上がったのが、11'1" ダブルラスカル。
実際この板は私が今まで所有し波乗りしてきたどのビッグボードよりも、ターンが軽く回頭性が高い。
そしてボトムの2/3にまで施されたデザインとレールフォイルのコンボは、そのターンのきっかけを素晴らしくレスポンスよく滑らかにしてくれています。
この板はデュアルフィン!
このサイズレンジに対応する現在ではほとんど無いのですが、バーフォード・12'3" を確保して使用します。
このブランクスは以前やはりリッチに削ってもらった、12'2"にも使用したもの。
今日はダブルラスカルから取り出したカーブのテンプレート作りから始めて、アウトラインのプランを描いて、ボトムのラフカットへ。
プレーナーは以前リッチが十兵衛さんで見つけてきたどデカい日立のオールド。
プラークには、日立電気かんなと銘が見えます。
ものすごく重くてパワフル、ボトムのビッグカットには最適だけど、これでサーフボードを削れるリッチはすごいね。
今頃きっとデッキのフォイルも進んで、うまくすればアウトラインを切ってる頃かもしれません。
なんたってこういうプロセスで始まる板で、しかもダブルシックスともなると2本シェイプするのに1週間は見ておきたいなと思って、今週いっぱいはこのプロジェクト。
もっと詳しいことはダブル・シックスの製作が進むごとに紹介しましょうね。