トリスタンは２週間の短いカリフォルニア滞在製作中ですが、今度は後期クイッグボードで波乗りするチャンスに恵まれたそうです。

トリスタン、多分彼の世代ではおそらく世界一のサーフィンとサーフボードの歴史とデザインの関係を研究するサーファー・シェイパーと言える。

ジョー・クイッグは私の親方であるデイル・ベルジーとほぼ同年代のサーファー・サーフボードビルダーであり、中でもビッグウェーブボード・デザインに傾倒したことで知られエレファント・ガンと呼ばれたカテゴリーのオリジン。
２０２１年に亡くなった彼は９６歳の長寿だったけれど、１９８０年代の終わり頃に製作から引退するまでの製作数はキャリアに比してそれほど多くない。

トリスタンにとってはジョー・クイッグは当然研究対象で、私も彼がクイッグのどのようなところに関心を向けているのか何度も聞かされている。
この小さなBOOKは、１９８４年にケビン・キニアーによって行われたジョー・クイッグのインタビューをトリスタンが製本して仲間に配ったりエキシビションなどで用いるもの。


トリスタンはこのようなプライベート製本ものを色々なタイトルで進めていて、こういうところにも彼の研究者根性が現れています。

今日のこの板は６０年代初期と思われる１本で、当時のポピュラーなデザイン性を持った板で現代のロングボード／ログの絶対的基礎であるトラディショナルなもの。

このテストライドでトリスタンはクイッグの何かしらを発見したかしたらね。