ファンタスティック・アシッドのトリスタン、板のデザイン・シェイプからフィンのたくさんのバラエティを果てしなくためし続けています。
それになんたって毎日波乗りしてます、ほぼ。
先日もPAVELのデュオのフィンポジションについてのお題でポストしましたが、今日のこの話もこっちの方がいいよ、とかいうことではあくまでも無くて、これとこれを組み合わせたらこういうことが起きました、ということです。
さて今日のお題に戻しましょう。
板はもちろんファンタスティック・アシッド、PMH / Progressive Modern Hull です。
フィンもアシッド、なんですが、EXH / Extreme Hull のためにデザインした、動画の一つでも見れるようにそのフレックス量を最大にまでフォイルしたまさにエクストリームなフレックスフィン。
EXHは知ってる人は知ってるように、ディスプレイスメント・ハルのフレックスによる動的要素とレスポンスを言わば限界にまで求めたデザイン・シェイプとグラスで、強度も限界まで削ぎ落とすことがそのコンセプトの一部になっています。
これもまた、ディスプレイスメント・ハルはこういうのが頂点だぞ、ではまったく無くて限界まで極端にするとこういう感触なるよ、ということを実際に現したモデル、と。
そういう板ですからフィンもそのコンセプトにピタピタにデザイン・フォイルされているわけ。それがEXHフィン。
で、トリスタンはそれらすべての作者なんだけど、そのEXHフィンをPMHにセットして試すってことはしていなかったそうで、そのトライアルの様子が今日のお題です。
こちら、動画4発
240308_FA_3.mp4
240308_FA_4.mp4
240308_FA_5.mp4
240308_FA_6.mp4
波はトリちゃんの地元のどこかだけど、彼が送ってくれる写真やビデオで私も見慣れたビーチブレイクです。
ホローっぷりも速さも結構なもので、私たちの日常ではこのクオリティはなかなか求め得ないとはいえ、ライディングの距離とブレイクの速さという点では共有できるところが多いのでそういうのを選んで幾つかお見せしますね。
これらの動画で見ることができる動きの中で分かりやすいことのひとつとして、ボトムターンの板の反応(寝方とか、ね)の大きさと深さ。もちろんそれはハル的なものの延長ですが、その大きさ・深さが動きのコントロールの中でコントラストが強く現れています。
言うまでもなくフィンはとてもハイトのあるものですし、板が深く寝てレールが深く入ってもレールをホールドするのですがそれはハイトのあるフレックスフィンのチップがとても深くフレックスすることによってレールホールドしている様子です。
ボトムターンをリリースした後の板のリフトと伸びる速さは、ここはもうハルの真骨頂ですが、ボトムターンとのコントラストがその流れの中で際立ってますね。
こういうコントラストを含む波乗りはおっかなびっくり、と言うか消極的に恐る恐るな操作だとかえってギクシャクしてしまいがちですから、その気で行け的なやり口がいいですな。
また波もトロかったり厚かったりするのはいけません、ある程度掘れて速さもあるといいですすね。
さて、今日のポストで参考にしていただけるのは、例えばこのような強烈なフレックスを持つEXHフィンではなくても、より深度のあるフレックスフィンをセットすることでもっとコントラストのある波乗りと感触も波や時と場合によって楽しいかもよ〜、て事です。
ファンタスティック・アシッドのフレックスフィンはただでさえ攻めた・遠慮しないデザイン・フォイルのものが多く揃っていますが、今日のこのEXHフィンも6月のトリスタン来日に合わせてご用意する予定です。