PAVELのバラエティあるエッグライン。 中でもサーフデザイン的視点の中心あたり、エッグ・フォーミュラの長所を最大化しながら360度のどの方向にも、キャラクターの強調を選んでチューニングすることができるプラットフォームが、ゴールデン・エッグ。
つまり、長さと各サイズの選択幅が広く、例えば波乗り的チューニングの指向も軽く軽快にも、あるいはゆったりさを強調しつつイージーな操作性と滑らかさに寄せるとか、ね。
ゴールデン・エッグにはソフトなスカッシュ系テールをベースにして、色々なマルチフィン・セットアップとのフィットが選べるモデルと、今日紹介している少し小さめチップのラウンドテールを持つシングルフィンのためのモデルがあります。
このモデルはとてもシンプルなデザイン要素ばかりで構成されていますが、リッチらしくそれらの質と格が最上級。
カタチ、これはアウトラインなんて言われるところですが、いつもの話で、カ・タ・チ、ね!
つまりこの話の中では、みなさん平面だけのことじゃなくて、触ってなくてもロッカーやレールフォイル(デッキフォイルの感じなんかもね)や板全体のフォイルを感じながらの、カタチ。
上半身のノーズ寄り、見事と言えばそれで終わりになっちゃうけど、良さそう、じゃなくてすでに良い!を表してる(これはキモですね)。
板の中盤にかけては少しだけパラレルな大きめなカーブを配しているのは、ここも大きなキモで。
テールエリアのカーブ、というかテールエンドの丸を含むこのテール・テンプレートはもうこれ魔術だ。
ボトムデザインもワルだよぉ、ではなくて粋!
なんと呼べばいいか、ポスト・フラットと言うのか、ビション・フラットか、蜃気楼フラットなのか分かりませんが、つまりフラットパネルの持つ要素を備えたわずかなフラットinコンケーブというようなデザイン。
フラットの最新化したボトムデザイン。
見事な仕掛けフォイルのレール、アウトラインに完全調和したデッキフォイル。
それらの超高度な要素の調和によって出来上がったこのシェイプは、シングルフィンには収まらない動きの自由度とライダーの不完全さを簡単に補ってくれるスピードキーパーですらある。
リッチのデザイン・シェイプは目に入りやすいインパクトを放ちますが、こっちは別なインパクト。