Sam Yoon in Biarritz
2023.12.04

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今朝は少しだけ波があるってんで、だけど空気冷えてます、っていう一言でゆっくり出かけたけど、潮が上げてきたそこはやっぱりどんどん割れなくなって。
それでも波のない日が続いてるんだから、ちょっとでもありがたい。

そんな今朝もエムズ・オリエント・サーフワックス、私のチョイスはCOLD。
この時期としてはまだそんなに下がってない湘南の水温ですが、私的にはピッタリフィット。ベタつき感もなく、スリッピーでもなく、バッチリでした。
ご参考に。

さて、すでに10日前頃にはビアリッツを離れて、"なんと"ポルトガルのナザレに向かったそうです、サムくん。
なんと、というのはどんな意味かっていうのはこのポストの後の方でお話しします。

コリアン・オーストラリアン(と、トリスタンから聞かされました)、サム・ユン。
サーファーズ・ジャーナルを購読しているサーファーは、彼がしばらく前に誌上で大きく取り上げられていたのを見たと思います。
私もそう、アンダーグランド(と言っていいと思いますが)にはすごい人がたくさんいます。

彼は自身のデザイン・シェイプで、ビッグウェイブをサーフすることにフォーカスしたライフを送っています。

そのサムはしばらく前にトリスタン・モースの元に訪れて滞在しながら何本かの板を削り、トリスタンとデザインの交流をしていました。
その時々でトリスタンからはサムとのいろいろなやりとりや出来事などを聞かされていましたが、トリスタンはとても良い刺激と啓示すら受けたと言います。

二人はどちらもその行動・活動をアンダーグラウンドを旨とする点で共通していますが、ディスプレイスメント・ハルを専業とするトリスタン、一方サムはシングルフィンとフィッシュにフォーカスしているそうです。
で、すでに書いたようにその二人とも同じく自らのデザイン・シェイプでビッグウェイブをサーフし、このカテゴリーのデザイン・シェイプを磨く事ももうひとつのフォーカス。

この滞在中に彼らはお互いのために1本ずつシェイプも交換したそうで、それがどんな板でどんな波乗りなのかはまた後日の楽しみです。

さて彼らは滞在の後半で波が上がる予想のたったハセゴー(ビアリッツから数十キロ北ですね)へとショートトリップして、まんまとボッコリ・バレルを当てた。
(ずいぶん前、私が聞いたことがあるハセゴーには、そういうドッカンなチューブが凄いって話)

そのトリップの最終日はサイズも大きくて最もヘビーなバレル・デイだったそうで、クルーはみんなチャージ。
その中の1本でサムは不運なワイプアウト、板のノーズが腹部をひどく直撃しダウンさせられた。状態が重いのですぐに救急車を呼んで病院へと搬送されたサムはいくつかの内蔵が大量の出血をしていて、すぐに緊急手術からそのまま入院治療へ。
医者の話は、命を落とすところだったというほどの重症。

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それほどの重症であれば、私の意識では退院して生活に戻っても数ヶ月は療養・養生するもんだろうと思うんだが、退院したサムはなんとナザレに向かった!
サーフする気か?、まさか。っていうのが私の疑問。

その後の彼の行動はまだ聞かされてはいませんが、いずれまた。

トリスタン一家とランチを一緒してる写真には、サムと行動を共にしているタカシくんも映ってます。
彼は宮崎からOZに来ているそうです。

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