

トリスタンのアトランティック・バイブレーションでレストアが出来上がった板、1972年製のリック、BKことバリー・カナイアウプニ・モデルです。
BKといえば70年代のビッグなサンセット、でっかいドロップからのクラシックなボトムターンが有名です。
当時、Rickからリリースされたシグネチャーモデルをトリちゃんの地元の友人でありコレクターからの依頼でレストアされました。
シェイパーとしても評価の高いBKさんは、ちなみに90年代中頃にはオアフのウエストサイド・マカハから吹いたハイパフォーマンス・ロングボードのアイコン、ラスKのシェイパーとして再びその名を広く知らしめることになりました。
当時日本ではJTの影響を受けたロングボード・ライダーが増えていく中で、一定数の熱烈なラスKファンがいたのです。
エムズ的には、ショップをオープン直後の1982年、先輩と付き合いの深かったランディ・ラリックさんシェイプの板と共にBKさんシェイプの板を販売させていただいたことがあります。
それがとっても良い板で、長めでリラックスしたデザインのシングルフィンのシリーズでしたが、今思えば1本はキープしておくべきでした。
その頃サーフシーンの潮流はちょうどスラスター爆発前夜とでもいう時期のツインフィン全盛期。
エムズはカリフォルニアからの板がコンセプトでしたが、サーフィンの多くを伝授してくれた先輩の勧めでそれらハワイからのシングルフィンを扱わせてもらったのは、今へと続く流行り指向サーフシーンがまさに始まる当時の中でオルタナティブを嗅ぎつけるきっかけを与えてもらえたと思います。
で、今日のこのBKピン、冒頭の通りまったくそのままサンセット・ガン。当時としても強烈なピンテールはBKさんの波乗りフォーカスをビンビンに発しています。
トリスタンはこの板の写真とともに伝えてきたのは、"怖いくらい、めっちゃピン"。
想像の域にも届かない無縁な波乗り世界ですが、トリスタン自身は彼の地元のパーレメンティアのビッグサーフを積み上げる経験からのリアルな言葉なのでしょう。
















