サーフスタジアム・リポート ショートビデオも
2021.11.22

そろそろポツポツと話題になってきた波乗りプール、静波にオープンしたサーフスタジアム。

ディーラーさん主催のイベントにお邪魔した佐藤英進からサーフリポートが届いたので紹介しましょう。

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今までにもチラホラと又聞きで聞いていた、"プール、難しい!"、は本当だそうです。

まずは一言で、水(フェイスかな)にエッジが掛からない感、だと。
だからターンして波の行きたいところに行くと言う波乗りの基本中の基本が難しい、と。
そもそもそのターンを自在に操る波乗り上級者にとって、それが難しいとなると手かせ足かせみたいなことか。
そして水温が低いので、少なくともこの季節の先週の現場は結構冷えたそうです。ウェットスーツの選択と、自分の順番の待ち時間の保温対策はしておいた方が良さそうです。

であるからして、一応程度のターン技術にとどまるレベルのサーファーにとってはどうか?
またもろに初心者であれば単にテイクオフして滑走するのみといった、いわば練習には適しているのかしら?

こちらのサーフスタジアムでは3種類(と、聞きましたが)のブレイクレベルあるようで、当日はレベル2(インターミディエイトか?)のブレイクだったそうですが、写真とビデオで見る限り最も幅広いレベルのサーファーに向けたシェイプのように見えます。

全ての写真はインスタでも、@photo_epg

ところがこれが冒頭で紹介したように、なかなか難物らしく、"海の波と違って巻き上げる水が無いんです"、と。
よく考えりゃそうに決まっていて、サーフスタジアムでは波がブレイクするメカニズムが全く違う。
海の波では遥か遠くからやってくる波、それは実は水面に対して風が起こす回転エネルギーが水に伝わって岸に向かい水深が浅くなる岸近くの地形によってブレイクするわけだから、その回転エネルギーによる水の巻き上げダイナミクスがある。

スタジアムの場合は水を強大な量と力で押し出すことで岸に向かって押し出すことで水の段差と壁と作り、その量適要素でブレイクを作るはずだから(おそらくです、間違っていたらすみません)ブレイクのボトム側からの水の巻き上げは無い、と。

最強レベルの波ではチューブセクションもあるくらいのブレイクも作り出せるそうで、乗れるサーファーならそのレベルの波が一番乗りやすいと言うことになりそうです、とのことでした。


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ちなみにこのショートクリップでサーフするのはEISHINフィッシュに乗るケンくんで、私が英進に"さすが彼はやっぱ乗りこなしているじゃないの"、と言うと英進は、"いや本人は全然満足いかなかったそうです"、と。

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この一連の話を聞いていて私が思い出したのは、その昔横浜にあったワイルドブルー。
インドアのプール施設であるそこは、普段は波の出るプールを備えた全天候型の施設で冬でも施設内部は暖かく、水もほんのり暖かい。
その波の出るプール、通常の営業時間後に波の出るプールを貸切で波乗りできるってんで、私たちも何度かメンバーを募って貸切サーフィンをしたことがあります。

この波ってのが厄介だったのを思い出しました。
スタジアムでのリポートと同じで、板をドライブさせるのがどえらく難しい。
で、真水では板の浮力とその反力も全く違って感じたものでした。

30年以上も前のテックと最新システムを同じに扱うのは無謀だと思いますが、それにしてリポートで聞く基本的な印象は似ています。
一方で造波システムのおおよその基本が同じメカニズムなのであれば、ネガも同じかもしれないです。

SNSのあちこちで見ることができるケリーのプールは、それこそ素晴らしい波とパーフォーマンスだらけですが、あちらはもしかして全く違うシステムで夢の波なのかしら、なんて想像しちゃいます。
だってほれ、ケリーですよ。

現在、世界ではいくつかのウェイブプールが開発されて稼働していますが、サーフスタジアムの今後のアップデートを含めてどんな進化をするんでしょう、興味津々。


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