Dismetric Hull, report
2021.10.15

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アシッドの新しいスタディであり、ニューモデル、ディスメトリック・ハル。ネーミングはおそらくトリスタンの造語じゃなかろうかと思いますが、なんとなく板のデザイン・イメージを表しているような感じがするのが不思議。

不動のオーセンティックな対象デザインを磨き続けながら、一方で根気強く非対称デザインを追求し続ける一部のシェイパーたちがいます。多くはありません。
日本では、我々の仲間である佐藤英進がとても高いレベルに達しています。友人の、"Cuts"こと勝俣正彦もブレないパンクスらしい追求を続けています。

彼らのデザインが成功しているのは、対象デザインへの反撃ではなくストレートに非対称デザインのメリットを整えようとしていることで、不動の対象デザインで得た収穫を生かすことができているところ。

ですからそういうシェイパーたちの編み出す非対称・アシンメトリックボードたちは、オルタナティブな選択の一つとして構えずに加えることができます。


さて、今日のお題はアシッドの非対称ハルです。
アシッド、ですから否もなくハルですけど、何か?、と。

非対称デザインにも、ある種のルーティンがすでにいくつか存在しますが、このディスメトリック・ハルはそのルーティンの一つを逆張りしたアイデアを含んでいます。
トリスタンは私が知っているシェイパーたちの中でも、狂気の研究者とでも言えるくらいサーフボード・デザインの歴史をさらい抜く、若き教授。
それはホントに毎日、海と工場の往復によって磨かれます。

この板が生まれたストーリー。
いつも紹介するように、ファンタスティック・アシッドはディスプレイスメント・ハルの王道を超濃厚に仕立てつくしたシリーズをメインに、それらにプラス大胆で別な個性を加えたモデルたちがまわりを固めています。

そんな最新の発展系モデル、プログレッシブ・モダン・ハル / PMHは大成功モデルになりました。
それは、ディープなハルライド・フィーリングにバックフット・コントロール主導によるマニューバー性を、ホントに加えてしまった、今までにあるようで無かったハル。

自分で創り出しておいてそれが刺激になったかどうだか、まあそこは想像だけど、ディープなハルフィーリングとマニューバー性のコンボというデザインアイデアに非対称を加えた。
デザインやアイデアは自由で解放された世界である一方で、非対称デザインの生まれには機能性由来という逃れられないDNAがあります。
そのDNAと無数のアイデアからトリスタンが選び出した一つの形がこの板。

アシッド・ハルの常識から言えば細身のノーズ、ボトム前半にはディープなベリー・ハル、ボトム後半にはインセットされた(ここがとても独創的だ)スパイラルVEE・コンケーブ、そしてフロントサイド側?!!にセットされるサイドバイト。
これらがあらましのフィーチャーですな。

実はトリスタンも私もハルにコンケーブってのは好まない。否定するんじゃなくて、板全体が持つフィーリングが薄まることを好まない、という指向です。
ところがこのモデル、ディスメトリック・ハルは最初から後ろ足荷重による推進ブーストをマニューバー性のキャラクターに揃えるのはコンセプトの中。
それにディープなベリーの前足荷重あるいはリードによって生み出されるフルスピードのペネトレーションを1本の板の中に同居させるのがトータルなコンセプト。

かくしてトリスタンはここ数週間、毎日この板のテストを色々な波(ずっと波がいいんですって、もう羨ましくて、泣ける)で、センターフィンのポジションを変えながら続けました。

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その数週間の波乗りリポートは近日あらためて別便で。
いい写真も届いてますので、併せて。


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