ダブルエンダーというと、VELZY Double Enderが知られています。
この呼び名はもともとモデルネームというよりも、プラットフォームのキャクターというかカテゴリーをくくる呼び方で、写真でお分かりのようにノーズとテールの両エンドが似た形というだけでなく、その両サイズも近いといったあたりが示す。
このようにプラットフォームのキャラクターをそのままモデルに命名するのは、例えばエッグ/スタビー/ノーズライダーなどがありますね。
話、脱線しますが、こういうところはサーフボード史の面白いところの一つで、製作者のデザインに対する解釈や時に勘違いも含めて拡大してきたわけです。
こういうことを体験したり知っておくことはサーフボード・デザインを全体的に捉えることになるし、色々なコンセプトとその純度を見極めることに役立ちます。私なんかは、特に。
皆さんにサーフボードをガイドするにも、的に当てられるわけです。
ところで、このエイシンのダブルエンダー、"カタチ"がいいのは英進がここ数年生み出すいろいろなシェイプにどんどん顕著になっています。
例えば、あるタイプの板がいろいろなシェイパーによって作られてるのですが、同じそのタイプの中で目を惹く"カタチ"、均整の良さとか景色の有る無しってものがある。
イケメンだの美人だの、っていうような。
この点でも佐藤英進は平板な枠を超えています。
この平板な感覚は決して日本的というだけでなく、今のSNSシーンをちょいとスワイプすればどこにでも見えます。
サーフィン、その全てが繋がっていますから、自ずとそれがどういうことか、です。
パフォーマンスレベルの切り口ではもちろんですが、むじろ我々アベレージ・サーファーにとっては面白みの質を左右するという点で重大です。
こればかりは客観的なジャッジなど意味をなさず、すでにその前に質ちゅうものを体験した者が知る、後戻りできないナイスで深〜い沼。
というわけで、このダブルエンダーも、いい!
コテコテな派手さだったり、サラッとだけどうっすら派手さが隠れてたり、イケメンも美人も、いわば何かやっぱり派手さを持ってます。
その風量の大小はさまざまでも、やっぱサーフボードには欠かせない。