先日到着したファンタスティック・アシッドの入荷分、カスタムオーダー・ボードはおおよそデリバリーを終えて、ストック分も残り数本になりました。
前回デビューの、こちらPMH / Progressive Modern Hull、今回のストックは残り、6'10" / 7'0" / 7'2"です。
アシッド、どのモデルもディープな"Hull"でありながら、それぞれがモデルごとに波とのフィッティングを持っていてクイーバー展開してしまいます。
いつも通り、お勧めモデルに順番はありませんが、今日紹介しているPMHは似たようなキャラクターが他にないという点が特別。
きっと作者トリスタンも他に言いようが無くてこのストレートなモデル名を与えたんじゃないかな、と思います。
サーフボード・デザインを追求したなら、"この手が、あったか?!"、とでも言うようなデザイン・プロセスがこのモデルには用いられています。
しかもそれが、この手が、と言っておいて実はサーフボード・デザインの展開としては基本中の基本のような"手"。
つまりこのPMH、トリスタンが究めているディスプレイスメント・ハルの、基本的デザイン要素のブレンド・バランスを変化させて創り出すという手法で生み出されました。
これはおそらく誰でも発想・トライできる手法ですが、ノーズからテールまでの範囲の中に無限な変位が考えられるのでまさにキリが無いデザイン実験になっちゃいます。
コンピューターでデザインして波乗りシミュレーションするわけでは無いし、かといって100本のテストボードを作るわけにもいかぬ、と。
すなわち実際の造形実験と合わせて、作者の持つブレンド創造力が決定的であることは間違いない。
そもそもよく考えると、トリスタンのディスプレイスメント・ハル造りの、どこに一番驚いたのかを思い出せば納得します。
それはブレンドの妙とコントラストと造形の大胆さであったわけです。
その結果生まれたPMHは、ディープなハル・フィーリングを一切妥協せずに、とにかく良く動く!
しばらく前の時代まで、特に私たち世代の間では、"動く板"というセリフに色々な意味があったのが懐かしい。
まあそれは置いといて、ここで言う"良く動く"は、クオリティ・レベル。
ハルが好きで、動きの面白い板、が刺さるサーファーには無条件推薦させていただきます!
ぜひショップにおいでになってご覧ください。
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