つい先日入荷したベージュ、ちょっと驚いたので報告しましょう。
ベージュに関するポストをチェックしていただいている方は記憶されていると思いますが、作者のジャック・デル・レニーは10代からサーフボード製作を始めて、今21才。
それだけなら彼のオーストラリアやカリフォルニアではよくある話ですが、ジャックのユニークなところはその初期からスタートtoフィニッシュ、つまりテンプレート作りしてデザインしてシェイプしてグラスする、それらすべてのプロセスを小さいながらも自身の工房を持って行っていた点です。
そして昨年からはフルタイムのボードビルダーとしてキャリアを進めています。
さらに今年初めには小さな工房から移転、サーフボード・ファクトリーと言えるレベルに発展させました。
以前の何度かの入荷ですでにベージュをエムズのラインナップに加えて皆さんに販売させていただく中で、お話ししてきたこと。
ジャックのサーフボードデザイン&シェイプの本格的な才能。
キャリアの若さからくるツッコミどころはいくつか見えますが、その才能とやる気がそういうツッコミどころを改善していくだろうことは簡単に想像できました。
それが今回の入荷でもろに現れました。
板、すごく良くなっています!
デザイン・シェイプにはそれぞれのモデルに彼が与えるコンセプトが、明確なフォーカスを持って形作られています。
グラスワークも一言で段違いに向上しています。
ちょうど昨日、我らが山王ファクトリーに持ち込んで名人・高橋健次と一緒にチェックしたのですが、その健ちゃんも見るなり一言、"いい板じゃん!"、と。
しかも、"この板、強いね!"
ジャックの地元、オーストラリア・ビクトリアは様々な意味でクオリティの高いエリア。
波乗りの文化もサーフボード作りも。
そんな環境でジャックのメンタリティは、話していてもスッキリしていながら芯があり、それでいて変に頑固じゃない。
若い製作者でありながら、地元の若いサーファーからベテランまでサポーターが増えていることに納得しました。
カラーの選択や見せ方にも彼の雰囲気がよく現れていて、私たちはそこを変にいじらずに皆さんにお届けしたい。
いつもご案内していますが、エムズは預かる・扱うサーフボード・ブランドにそれぞれのサーフデザインがちゃんとあります。
ですからそれらを皆さんの好き好きに選んでもらってクイーバーが充実すると、それぞれがタイムレスな板たちになっているはずです。
ベージュもそれ。
エムズの中でちゃんとベージュだけのオーラを持っています。
何本かクルマに乗っけて運ぶときに、ふと重なるノーズたちに呼ばれる感じがして横を見て、こういうとこにも板の出来を発している。
そういう感覚、私たち、嬉しいんです。
それが今日の写真。
皆さんに自信を持ってお勧めします。
波乗りも、雰囲気も、あります!