8'0" エリクソン、今日はちゃんと波のあるコンディションで波乗りできました。
2週間ほど前に下ろしたこの板、なんたってその日は岸辺のダンパーみたいなとても小さくて速い波、パドルして立った滑ったみたいなもんでしたが、それでも少し分かったのは良くできたエッジらしい滑り出しの早さ。
そしてそんな波?、でも割れていく速さについていく速さ。
相変わらず地形と波は今ふたつといった地元のブレイクですが、今日は肩くらいまで来ていたのでちゃんと波乗りできる波もあり。
まあ、その前に自分の波乗り不足の調子を上げて行きなさいよって話だけど。それでもしばらく前からブーツも要らなくて、気分だけは軽くなってますよ。
ところでこの8'0"は2本目のエリクソンで、1本目に下ろした7'0"と比べるとパドルも波のキャッチも上を行くのは当たり前の満足。
サイズによる早さ・速さがあるのでそれほどには感じないのですが、実際にはとても波のキャッチが良くて、それよりも特筆はその安定。
滑り出しから速いのもいいし、安定、と言うのは変に重さのある安定ではなく滑り出しから速くて捕えがブレないという安定。安定感、ではなく、安定。
これ、パドルをマトモに上げて、ちゃんといいところから行けばかなり良いぞ、と。
動きのスケール感も、例えば7'0"が8'0"になったそのままのスケールアップ。
あえて言えば、エッジのインセットのボトムデザインがもっと滑らか指向でリフトとホップ感はやや控えめ。もちろん動きに重さを感じるのではなく、あくまで欲しい以上のリフトも得られてしかもサイズ(長さ)にフィットしたとても良い動きです。
基本的な動きの性格はモダンなコンケーブボトムに準じるもので、誰にでも馴染みやすいものです。
良くできたエッジボードに共通する大基本と言えると思いますが、パドルや波のキャッチまではボード全体のプラットフォームの持つ、長さ・ボリューム・カタチ、などが支配し反映されますが、サーフィンが始まるとその感触と動きはエッジのインセットが持つボトムデザインのキャラクターに支配権が移ります。
例えば性格はもちろん違いますが、ジョー・ボーゲスが生み出したシモンズと同様に、別レベル高機能なハイブリッド・デザインとも言えるわけです。
ですから味を求めるサーフデザインではなく、高機能によって色々な波乗りにおいて頼りがいがあって、エッジが発する見た目の不思議感とは真逆に、実は波を選ばないオールラウンダーなのです。
今までにもエッジボードにフィットさせるフィンについてたくさんのサーファーから、ご相談をいただきご対応してきましたが、個々人の好みを別としてお勧めを聞かれれば、私はGG SPEED FINをお勧めしています。
エリクソンはGG POWER BLADEとのフィットを追求していることもあって、その組み合わせに目が行きますが、縦軸のフレックスを抑えてラテラル・フレックスの成分を強調するバランスです。
ビデオで見ることができるエリクソンの波乗りでも表れていますが、パワフルでサイズのある掘れた波のボトムをディープにレールを入れたドライブでも、縦に固いフィンが一方でラテラルにしなやかなツイストをすることでボトムでの驚きの回転動作を見せます。
これは同じく、えぐれたトップでも回転をホールドしている様子を見ることができます。
GG SPEED FINは例えばハルが一般的に求めるようなフレックスフィンとは、チップがディープにフレックスしてスナップするフレックスパターンとは違っていて、控えめなフレックスとフィンの肉厚部がよりチップ近くまで貫かれているフォイルによって、ベースも幅も狭いフィンであるにもかかわらずプレーニング性がフィン全域に働きエッジのプレーニングをホールドしてターンで板を寝せやすくしてくれることがポイントです。
エリクソン・エッジボードはEPS x エポキシグラッシングでストリンガーレスですが、アンダーレールとボトムでレベルの違うエッジそのものが剛性を作っているので、ストリンガーレスによるネガなバイブレーションもありません。
お勧めです!
ストックはこちら、オンラインストアでもお求めいただけます。
http://ms-surf.com/board/2021/03/ericson-80-edgeboard-1.html