アンダーレールに大胆に施されるパネル状のくっきりとしたベベル。
このデザイン、70年代中期以降に生まれたものだけど私個人の記憶はBAHNEの(もちろん)シングルフィンで、その他にもあの界隈のシェイパーのいくつかしか見ていないので案外"THE HILL"が発信源か、あるいはどちらにしてもサンディエゴ発じゃないかしら的な印象を勝手に持っています。
それをとんでもなくアップデートして名器イージーワイダーで登場させたのが、使える引き出しを山ほど持つリッチ・パベル。
常にパベルの驚くべき特長である、このようなディテールは決して単にパーツとしてそこに置かれることはなく、必ずボード各部やその他のパートと連動性のあるデザインとして機能的にまとめられていること。
オリジナルの経験以降、イージーワイダーまで私としてもその間が無かったので驚いたんですが、登場以降どんどんこの板で波乗りしたサーファー達を大いに喜ばれているのはその証明。
そのリッチが日本に一人の弟子として認めるのが佐藤英進だが、エイシンはリッチから学んだことを年々彼自身の身により深く消化して実在する機能性とフィーリングのサーフボードをシェイプします。
で、リッチの繰り出したチャインに触発されて閃いた板が、Feather
アンダーレールのチャインは、つまり独立したプレーニング・パネル。
ターンではその大小によらず回転弧を持つので、その弧と回転に積極的に作用するプレーニング・パネルです。
Feather / フェザーは"ウィドウメーカー"・フィンセットアップか通常のシングルフィン。
写真はウィドウメーカー。え、シングルじゃないの、とおっしゃる人もいるでしょう。だけどこれ、シングルフィンだと思ってください。
"ウィドウメーカー"はデイブ・パーメンター氏の編み出したデザイン・フィンセットアップのコンセプト。
よく似た見た目の2+1セットアップと比べると、ターンで作用するレール全域のドライブとホールドに働きます。
もちろん一種のサードバイトですから3フィン的な作用も少し持っています。
ですが、良いシングルフィン独特の、ターンでもダウンザラインでもレールとフィンをセットで操作して作用するクリーンなフィーリングを全く失わないマルチフィンです。
フェザーはそういうシングルフィンの気持ち良いターンの伸びを、さらに押し上げる志向でチャインを調和させたデザイン・シェイプです。
そしてこれはパベル・イージーワイダーで際立った特長ですが、左右レールの入れ替えにとてもスムースにレスポンスします。
この特長はフェザーにも現れます。
200713_FEATER.mov
surfer ?Suzuki Ryo, Feather Single-fin
EISHIN Feather、シングルフィンの持つ美点を強調した板です。
スピーディーで伸び伸びしたサーフィンを好むサーファー。
シングルフィンにも乗りたい、マニューバー志向のスタスターライダーにもお勧めです。
カスタムオーダーのご相談、お待ちしています。