FLEX SPOON
2020.04.01
ジョージ・グリノーが作り出したニーボード、スプーンは何がその他のニーボードと違うのか。
ここで言うその他のニーボードとは、基本的にサーフボードと同じようにウレタンフォームがシェイプされてファイバーグラッシングされたものですね。
フィッシュの元になったスティーブ・リズの"リズ・フィッシュ"は、まさにその代表です。
グリノーはなぜ浮力を得にくい、グラスファイバー・パネルにプラス、ノーズからボード側部だけにフォームを持つスプーンのデザインをデザインしたのでしょう。
スプーンの場合、そのノーズからボード側部のフォームだけが浮力を生み出すパートですから、自ずとその浮力の小ささが分かるでしょう。
スプーンはそのフォーム部分が(もちろんグラッシングされて動的強度を持っています)全体の中で浮力パートと同時にフレームの役割をします。
そのフレームの間にあるグラスファイバーパネルは、当然ながらボード全体に積極的なしなりとねじれを生みます。
60年代の終わり頃に周囲のサーファーを驚かせたジョージ・グリノーのスプーンライドは、現在のサーフィンにおいて最もポピュラーなマニューバーの一つである?の字カットバックを見せましたが、その動きはリズ・フィッシュも同様。
では何がスプーンの独自性なのでしょう。
どうやらすでに説明したスプーンならではの、コンストラクションであるグラスファイバー・パネルが生む強烈なフレックスに秘密がありそうです。
この話の続きは、トリスタンのリポートとともに、続くってことで、