今日はファンタスティック・アシッドのシェイパー・グラッサー、トリスタン・ムージーのシェイプルームを紹介します。
前回のトピックスでも、彼が世界中のあちこちのトップシェイパーたちからグラスワークを熱望されている事を紹介しました。
私たちの山王ファクトリーも、おかげさまで世界からウォッチされるテクニックとクオリティを評価されていますが、世界にはトリスタンのようなサーフボード・インダストリーの常識を驚かせるようなクラフトマンがいます。
続々、とまではいかないまでも、近年はアメリカ・カリフォルニア以外のエリアからもずば抜けたデザインとクオリティが見られます。
実は彼トリスタンのことを最初に聞かせてくれたのは、他ならぬリッチ・パベルなのです。
そして彼は自身のデザイン・シェイプによる少量製作のサーフボード・ブランド、ファンタスティック・アシッドを造ります。
ブランドのコンセプトはずばり、ディスプレイスメント・ハル。
それも斬新で前衛的なデザインとシェイプ。
そう言うと、ちょっと構えてしまう人もいるかもしれませんが、つまりハルの歴史で生み出され証明されてきたデザインの各要素をとてもダイナミックに強調し恐ろしく見事に整えたデザインとシェイプなのです。
そしてそれらの板を彼の独自のアイデア、それはデザイン性のインパクトだけでなく板の動的特性に大きく波乗りが左右されるハルの機能的な関係と密接に調和したグラスプロセスとテクニックを駆使して1本1本をスタートからフィニッシュまで一人で製作します。
サーフボード造りへの感心から長年にわたりカリフォルニアのスペシャルな板ばかりをお届けし、現在も取り扱うサーフボードたちの輸入元として活動するエムズですが、まさに私も驚くほどのスペシャルが本当に久しぶりに、それもフランスはビアリッツから現れました。
来年初頭の初回入荷にむけて、だんだんといくつかのモデルやデザインを紹介していきますのでご期待ください。
日本のハル・マッドネスたちにはもちろん、ハルに惹かれるすべてのサーファーにお届けします。