MANDALA, PARABOLA です。
発進したてのこのモデル、サイズレンジは 7'6" 〜 9'6"(写真は、9'6") 。
そしてマンダラのハル・ラインに属するTPH、つまりトライプレーン・ハル族の新種。
近年、多くのシェイパーたちに注目されひとつのカテゴリーに発展してきた、ウエイン・リンチ・インスパイアードなデザイン。
ウエイン・リンチさんの、俗に言うトランジション・ボードのデザイン・コンセプト、この場合そのアウトライン骨格の持つ優位性を多くのシェイパーたちが研究して採用し始めたわけです。
マニーのこのモデル、ユニークなのはTPHと調和させただけでなく、そのトライパネル・デザインをすでに評価の高いクランデスティーノと共有するデザインをもちいたところ。
つまり、トライパネルのアウターパネルにコンケーブをほどこすのですが、このモデルではさらにそれを延長することで速いプラットフォームの特性をさらに強調する効果と、強力なターンとハイラインのホールド性。
いいですね、私もさっそく1本おねがいしてみましょうっと。
これはマニーの追求してきたTPHの新しい威力の発揮です。
ところで、なにがウエイン・リンチ・インスパイアードなの?、ってのをちょいちょい訊かれますので参考までに。
ウエインさんのトランジション時代に注目された波乗りとその板、もちろん当時としては短い板だったというだけでなく、言わばビギーなヒップを持つアウトライン。
で、ポケットでのクイックなターンとカービングというまったく新しい動きを見せてくれたわけです。
現代はすでに、いろいろなデザイン・アプローチでそれらの要素を波乗りに持ち込む事が可能になっていますが、(ヒップがデカい、小さい、だけでなくて)ヒッピーなレイアウトが生むカーブに、進化したロッカー&フォイル、それにボトムデザインとのいろいろな組み合わせですごく高機能なシングルフィンボード(主に、ね)をデザインすることができるという発見なのです。
でまあ、いつものセリフなんですが、この手のよく出来た板のサーフィンは、乗り手が応ずる場合とても洒落てるというワケなんです。
ちなみにウエインさん、2000年頃にセルフカバーとでも言えるようなシェイプをいくらか作りましたが、それらは "DOUBLE ENDER" というモデル名が付けられていたのは、いかにもです。