地元湘南、先週末の台風サーフは今週始めまで波を残し、下がった後もなんだかんだ波乗りできる日が続いています。
おかげで私も何日か波乗りできましたから、いろいろな板で波乗りしました。
PAVEL Humpless Hull, PAVEL RASCAL, MANDALA AEB, それにマンダラ・カーボンDS / TKCとハンターシーカー・EB などなんですがこの2本にはまた気づかされたことがあったので、ちょいとご報告。
DS / TKC なんて言うとなにやらナントカ会計システムみたいな名前ですが、ディープスワロー・ツインキール・カッタウェイって長い名前なのでね。
こいつはマニーと相談してかなり私用に極端なアレンジをほどこした板です。
マンダラでいうところのスーパーチャンクをさらに幅をアップして長さに対してアウトラインのカーブを増やしてあります。
カーボンマイクロライト・コンストラクションなので、そんなに厚くしなくても比重の軽さからくる浮力は十分以上です。
もう一つ、その浮力についての特長は単に軽さからくる要素だけでなく、浮力のレスポンスも非常にクイック。
この種のクイックネスは他にはVARIALですが、つまりコレ、単に速いだけでなくその動きの到達点が変わります。
もちろん、素材とコンストラクションそのものが持つキャラクターというものがありますが、それにフィットしたデザイン・シェイプと組み合わされる、そういうデザインをシェイパーが仕立てることが必要です。
もういっちょ、ハンターシーカー・エッジボード。
他のいくつかのエッジボードはすんなりフィンとそのサイズのチョイスが決まったのですが、コイツはちょこっとだけキマるまでチェックを繰り返しました。
私の場合、マンダラ・エッジボードにはプロジェクトのお勧めに従って、グリノー・スピードフィンとのフィットの良さが断然良い。
ところがこのロングボードクラスのハンターシーカーになると、エッジボードの特長とボードの長さとの折り合いバランスが変わるのでフィン選びはよりシビア、と感じました。
プロジェクト側のお勧めで当初は大きい9.7"(あるいは9.6")を試していたのですが、どうやら大きさから来るフレックスの戻りが板におつりをよこします。
スピードフィンは、私たちがよく出来たフレックスフィンにみる共通したフィレクスパターンとはけっこう違うパターンを持っています。
で、フィン位置をあれこれ、さらに他のフレックフィンをいくつか、なんてことを試しました。
その結果、私個人のベスト結論はやっぱりスピードフィンの、サイズ下げ。
これが効きました、最高。
ターン、回転の速さと大きさコントロールが断然向上した分、エッジの効果をターンの動きの中で早く引っ張りだせます。その方がスムースだし、エッジ教らしいキャラが立つ。
さらにそんな事に気づくとですね、実はこの板、ロングボードクラスのハンターシーカー・エッジボードは必要な時はすごく速く操作できるし、それがとても軽いんです。
軽い板が軽く動くんじゃなくて、流体力学作用で軽くなる感じ、っていう分かったような分かんないような、まあでも分かってください。
だって実際に、私のこの板は普通よりもちょっと重めの仕立て。
そんなワケで、よく出来たこのハンターシーカー・エッジボードは、ひとくせふたくせありそうな見た目なのに、スーパー万能器です。