
今日はコイツを下ろしました。
オンショアが弱まった朝の風波で1時間半ほど、4〜5本の波乗っただけですので、さわり程度の報告。
その前に板の素性を。
マンダラ・エッジボード、面白いのでいつものクセでサイズやらプラットフォームやらをいろいろ変えて何本か作って楽しんでます。
先日も、届いたばかりの 9'0"Hunter Seeker / Edgeboard を2日ばかり乗ってみたところです。
今日のこれ、マンダラのマニーが進めているいろいろなデザイン・バリエーションにあるものではなくて、完全に私のわがままなアイデアで製作したものです。
私の場合はそういったわがままで極端なアイデアでオーダーするのも、マニーは例外的に受け付けてくれます。特別ぶった話じゃなくて、そういったデザインを実行して仮に思惑と外れてぜんぜん調子悪くても無駄なコストになってしまっても、それは完全に私の責任で製作者であるマニーの能力などに転嫁することも無いですし、単にいくつかのデザイン情報の足しになるからです。

マニーはお客さん達の板を、そういう単なるトライ&エラーの対象にはしないので引き受けるオーダーのモデルや範囲を設けるわけです。
で、このトルピードと名付けた板、つまり魚雷っていう名前ですけどバクダンはもちろん積んでませんよ。
長さ・幅・厚さ、アウトラインの性格まですべてアイデアを申し出て、マニーからプランシェイプの設計図を送ってもらってすべてを確定して進めました。
勢いよりも歯切れの良い反応と動きを目指したので、マンダラのバリエーションの中からカーボン・マイクロライト・コンストラクションを選択。
ですからこの姿カタチを見ると驚くくらい軽いです。ひらひら。
ちょいと細かいことも話すと、カーボンもVウィーブで、コアのEPSブランクスはストリンガーレスです。
リッチ・パベルの来日シェイプ中の忙しさでウルトラ波乗り不足で、自分のパドル力のダウンはもうこりゃ仕方ないとして、この板もちろんパドルスピード速いし漕ぎも軽い。
ただしこれはカーボン共通の要素ですが、長い距離のパドルは?なところもあって、つまり板が恐ろしく軽いのでパドルの1ストロークの勢いの持続性は重さのある板に比べると劣ります。
ブレイクまでの距離が遠いスポットや、そういうスポットが地元、というようなサーファーでなければたいした問題じゃありませんが、一応ね。
で、私自身のパドル性能の劣化(そうじゃなくても、手抜きなのにね)は差し引いても波のキャッチはすごくいい!タイミングもすごく早い。
滑り出しての初速から速くて、これは単に浮力とデザインの関係よりもよく出来たエッジのご利益。
板が軽いので振っちゃうと余計な方に向いちゃうから、スイング・モーメントとレール操作のコンボを意識すればオッケーです。
レスポンスにつられて細かくキザんちゃうとチョロくなるので注意、と。
つまり一つのターンを大きくする気分で操作すれば、いい板の豊かなドライブとその後にエッジボードのエクストラ滑走が足されて、この波でも速くて伸びて超ファンに遊べます。
この板に求めたのは、普段よくあるサイズも力もシェイプも無い三無い波でも、軽〜く、すごくスピーディーな波乗りを、しかもよく出来たエッジボードのお力をトッピングしてというエラく怠惰なアイデアですみません。
とはいえ、この波でこうだからちょいといい波なら、凄い板になっちゃうでしょうね。
そんな波、この板で当たったらまたご報告します。
















