
ハンプレス・ハル。
今年の来日時にいくつか完成させたパベルのニューデザイン、ニューモデルの一つです。
ちなみに今回完成させたニューモデルやデビューのモデル、ざっと名前だけでも紹介すると他にも、360 bonzer / ELLA / KAI QUAD / NEW OTTER / SCOPION BONZER / GOLDEN PIG / DOUBLE HAPINESS、などなど。
作ってる側だけなら全てのデザイン・シェイプに名前をつける必要はないんですけど、つまり区別するなんかコードかなんかがあればいいですものね、だけどサーファーに分かってもらうには手っ取り早くモデル名が要るワケです。
モデル名があれば皆さんにも知っていただける、と。
で、今日はこのハンプレス・ハルを簡単に紹介しながら、ついでにサーフデザインの創造性にも触りたいです。
コブ無しハル、みたいな名前をリッチが思いついた時にね、私に"この名前どう?、好き?"って訊くワケです。
私はもう、そういう軽いスパイスは大好きですから、"もろに好きだぞ"、と。
つまりこのコブってのが主に指すのは、ハルの常識とでもなっているSデッキのことでして、Sの盛り上がり部分をコブと例えて、それがないよってな意味もあるわけです。
もちろんハルに見られるSデッキが醜いわけでも、邪魔なわけでもありません。
むしろ、ハルの常識とでも思われている表向きのデザイン要素にとらわれずに、こんないい感じのハルができるぜ、っていう表現でもあります。
これはリッチの多くのサーフボードに見られるすごい特長のひとつで、彼はオーソドクスな王道デザインはもちろん、パッと見でそう見えるものもそうでないものも含めて、ものすごく斬新でダイナミックなデザイン発想をするし、それを本当にサーフデザイン化するのです。
PAVELのハルで言えば、以前から宇宙ハル的な評価の高い"MONO"もそうです。
あれもパッと見ですでに、トラッドなハルの立体感を発しながらも目を丸くしちゃうような不思議なオーラ全開。
実際、波乗りすればトラッドなハル・フィーリング120%発揮しながら、従来のハルがなかなか打ち破れなかったいろいろな波への対応性やマニューバー性などもモノ独自の個性と合わせて与えることに成功しているデザイン。
今回のこのハンプレス・ハルは一転、一見してディープなハルを持っているのが写真でもお分かりでしょう。
ところが、特にまあ普通のハルを見慣れている目で見れば、他にもいろいろな面変化が仕込んであるのが、これも一見して分かると思います。
ここがリッチさん、恐ろしいところでしてね、こういういろんな面変化は、まあ思いついたんで作ってみたんだけどね、みたいなとぼけた話じゃあないんです。
見事に水と波の中で作用するものを創ります、彼は。
だから彼が山王でシェイプする1年に1度の約2ヶ月は、ものすごく面白いんです。
もう全てが創造。
誰かが流行らせたものの真似を作るビジネスじゃないです。
皆さんからよく訊かれます、リッチさん波乗りしないんですか?
リッチも私も波乗りする時間やスペースはちゃんと作ります。だからこの、皆さんのためのサーフボード造りに集中する時間と期間はそれを楽しんでいます。
お待ちいただいている皆さん、もう少しお待ちください。
今は山王、毎日グラスワーク頑張ってます。
おっと、さらにちなみに、この板、ボトムのノーズ界隈にコンケーブのようにも見えるパート、もちろんそうじゃありませぬよ。
乞うご期待!
















