完全ニューデザインの1本、ヴァリ・フィッシュ。
アメリカ発、話題のニューブランクス"VARIAL"を使って製作する1本です。
驚異的な強度の高さによってストリンガーを必要とせず、同時に軽さとしなやかなフレックスを持ち合わせています。
また、ポリエステルとエポキシのどちらのレジンでもグラスすることができる特性もあります。
そして、価格がたいへん高額!
ざっくり言って、普通のブランクスの約3倍のお値段。
リッチと私は今回の来日直後、みなさんのカスタムオーダーのためにあらかじめ特注製作して到着していたブランクスをチェックするために、ブランクスの輸入元さんの倉庫でこのVARIALブランクスを発見。
その輸入元さんが新たに取り扱いを開始したばかりだったところ。
カリフォルニアでもまだホヤホヤですから、ではさっそく何かのデザインで試してみようということになったわけです。
実はこのブランクス、アメリカからとても高い評判が届いてはいますが、まだあまりたくさんのシェイパーやサーファーが試していないのでどんなデザインやシェイプとどのように組み合わせるとその特性が発揮されるのかが未知数です。
完成度も高く、すごくいい!、という評判が聞こえて届いていますがどんなものにも得手不得手や相性ってものがありますからね、そこの見極めが肝心です。
ちょうど私たちのクルーの一人が面白いオーダーのアイデアを持ち込んだので、じゃあそのオーダーのためにこのブランクスのキャラを生かした1本を造ろう、ということになりました。
離日前日の夜遅く、10時過ぎに出来上がったこのシェイプ、Vari Fishと名付けました。
私はプランシェイプがある程度進んだところから完成まで見届けましたが、姿をどんどん現していく様子は驚きの連続でしたよ。
すとラインからはスパっと切り取られたノーズは見えていましたが、それが一体どんなアイデアなのか不思議に思っていたら、ほぼ最終盤でリッチは健ちゃんに声をかけて、ノーズは健次が思ったように決めてよ、と。
そして健ちゃんがノーズを仕上げて出来上がったのがコイツです。
リッチに詳しく訊くと、この板にのコンセプトにはいろんな仕掛けがほどこされていますが、それはまた次回この板の製作が進んだどこかで紹介しましょうね。