M'sのWeb Magazine
2014.06.25

以前の、古い作りのM'sのウエブサイトをご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
板の写真は小さいのがたった1枚だけだし、字は小さくて読みづらいし、あげくは書いた自分も読めなくてたいへん。

現行のこちらのサイトも通販サイトのように、クリックですべてが済むようには作っていません。
エムズが扱う大事なサーフボードたちは、買っていただくみなさんにとってだってワンクリックで済むはずがないからです。

遠くのみなさんには、いつでも電話やメールで詳しくお話ししたいと思いますし、もちろんショップにお出でになれる方はそれが一番です。

AlmostFinish.jpgところで、その古いサイトには、"Backdoor"という読み物のページがありました。

これはエムズのウエブマガジンのつもりで書いていたものですが、ついつい突っ込んだ内容や話がとりとめなく展開したりして、時にとても字数の多い記事のことも少なくありませんでした。

現行の当サイトではその"Backdoor"に相当するページがありませんが、どうやら近日"Backdoor"を復活する事になりそうです。

けっして今まで面倒がってたワケじゃあないんです。
とにかく仕事が多すぎて手が回らないというのが主な理由ですが、そこを押してもやはりエムズとしては"Backdoor"は復活させたい、と。

ご存知の方も多いと思いますが、数年前からのいわゆるオルタナティブのムーブメント、エムズはショップのスタート以来30数年、もともとそう云われりゃずっとこの道とロングボードを提案し続けてきました。
自慢があるとすれば流行り事の商材でこれらのサーフボードに手を染めたのではないですから、発信することや提案したいこと、ホントに面白い自前の情報がたくさんあります。

だってね、これがムーブメントの体をなす前はね、ほとんどの人が変わった板売ってますねー、って言ったもんです。
そりゃそうだ、こちとら以前はカビ臭いとか勘違いされてた処と商売になんてならない頃から、好きが始まりで好きなだけで、お付き合いしてたんですもの。

ここ大事なところでして、私たちが発信する話は、ウェブを漁ったわけでもないし、他人から聞いた話でもありません。

ですから、エムズの"Backdoor"は単に情報好きという人だけじゃなくて、本当の物事を大事にするサーファーに必ず喜んでいただけると思います。

aimostFinish_2.jpg私たちは例えばFacebookでも情報発信をしています。
一方で、やはりディープな自前の話は自前の手作りサイトで発信することで、読んだり見ていただける人達との共有意識を持ちたいと思うんです。

もしすごくたくさんの人に読んでいただけなくても、わざわざエムズのサイトを開いてアクセスしてくださるみなさんだけでいいんです。
だから、分かる人には面白い"Backdoor"になると思います。

¥100均さんやユ◯ク◯さんではそこまで言わなくてもいいでしょう、しかし、もちろん私も含めて私たちは例え少しでも価値のあるものを求める時には、それがお金を出してものを買うという行為であっても、実は買う側が試されているのです。

あまり好きな言葉ではないのですが、情報もしかりです。
価値ある情報や話。
提案し話す側だけでなく見る側・聞く側がよろしい感度を持ち合わせて、はじめて生き方やスタイルの一部になり共有とコンディションの向上がおこります。

私たちだけじゃないはずです、波乗りが最高だから、そこにある何でも大事なんです。

エムズはサーフボード屋さんですから、その立場から発信することがたくさんあります。それがただビジネスのネタじゃあ、違うと思うんです。
何年かは夢中になれても長い間にはつまらなくなってしまうし、だいたいそうなっちゃったら毎日がメンドくさい。


ところで、これはついここ数日前の波乗りがきっかけ。
ずいぶん前にエムズでは、ふざけて"イレブン・クラブ"なんて呼びかけもしていました。

いやそれが11でも12でもいんですが、要はビッグボード面白いぞという提案です。
別に今はその提案をヤメちゃったわけじゃありませんよ。しばらく前に、ひと区切りついたんです。

おかげで全国に仲間ができました。もちろんマイノリティです。

big.jpg
で、私、気がつくとここしばらくビッグボードを持ち出してない。
たまたまつい数日前の(どーってことのない波でね)何故かフッとそのビッグボード感覚が湧いて戻ってきたのです。

どんなサーフボードだってそうですが、ビッグボードはどーってことのない波がうれしいワケはありません。
まして、大きい長いからといって小波にたくさん乗れるとか、テイクオフの安売りみたいな見苦しいものでもありません。

とにかくその滑りは、堂々とした迫力に満ちたものです。

もちろんその機動力を勘違いして、あっちへこっちへと海の中を移動して、端からだろうが前だろうが来た波なんにでもパドルするというような恥知らずは、もってのほかです。

お見知りの方はご存知のように、私はうまく乗れる乗れないはとりあえずどうでもよくって、どんなサーフボードでのサーフィンも楽しいので、このようなビッグボードも大好きでいくつものそれらを試します。
体験至上につき、ね。

122_glased.jpgしたがって私にとって大事なことを教えてくれるシーンの重鎮らが良いと云うビッグボードは、およそ所有し、あるいはしてきました。
その中で私のTOP 3のうちの1本、Rich Pavel作の12'2"。洒落と最速!
こいつを昨日ラックから取り出して、家の特大物置き場に待機設置したわけです。

私がこれらの特大ボードを操れる波はけっして大きくありませんが、すごく小さい波でも乗れるでしょう、というのは盛大な勘違い。
乗れるけど、まったくつまらない。
特大の迫力は、せめて少々のサイズなり力なりを伴う波でこそ数倍化する興奮。

少しでもビッグボードに興味のある方、悪いことは言いません。早いうちに引き出しに加えましょう。
橋は渡る、山は超える、波は漕がなきゃ乗れない。けど、漕ぎ過ぎは、ダメダメでしたね。
ぜひご相談ください。

そうそう、デイルが作ってくれたこの板、12'6"なんですが、こいつは一人で持てない。
このデカさにして、Piggyでカッコいい。

Dale and da big board!.jpgちなみに昔々、スキップさんがビッグボードを作ったきっかけを聞いたことがあって、その理由はデイルがビッグボードを作っててブランクスが手に入ったからだって話。




























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