はコレ、OZ 7'0" CC。
私は、BB、とも呼びます。
我らがファクトリーマン、高橋健次作。
健ちゃん、Kenji、いろいろに呼ばれますが、彼はご存知のように来日シェイプでエムズに訪れるリッチ・パベルやマニー・カロ達に、世界のトップクラスのグラスワークと喜ばれる秘技の持ち主。
そういう世界の時代を作るシェイパーたちとの長くて濃い作業の繰り返しは、もちろんKenjiのシェイプにもどんどんアップデートをもたらすワケで、私もKenjiのデザイン的個性を踏まえて面白い板作りの片棒をちょいちょいかつぐ。
ここ数年のKenjiはフィッシュやロングボードのデザイン・シェイプに力が入っていてオーダーも多いのですが、こういった一見おとなしそうなシングフィンに明るいサーフィン仕立てのデザイン性を持たせる才能がある。
つまり,早い話が性格が地味になりがちなこういうおとなしい見た目のシングルフィンを、ちょっと派手な乗り味に仕立てるのはけっこう面白いんです。
もちろんそれはスラスターのようなマニューバー・オリエントな感じじゃなくて、特にこの板で私がお願いしたかったのはシングルフィンのスピーディーさとターンのドライブと伸びをちゃんと与えて、プラス、活発な動きと板自体がターンしたがる感触みたいな風味。
話、飛びますが、よく出来たハルや例えばリッチが持ついくつものシングフィン・デザインにはそういうキャラクターの物がどんどん飛び出して来ていますが、それらは一見して何やらただ者ではない感がプンプンする。
ところが私は以前手に入れた健ちゃん作の何の変哲も無さそうな"シングルフィン"に、その風味を発見していたので、それをさらにドライブと走り性能と組み合わせたリクエスト。
ところでこの"シングルフィン"、ていう言い方、ぼちぼち"ツインフィン"って物言いと同じ臭いもし始めたから気をつけなくちゃいけないけど、"ファンボード"みたいな傷んだ臭いじゃないからそれほど心配は要らないね。
それはともかく、やっとこ下ろしたこの板、まだ今週だけですがほぼ思い描いた通りの板に出来上がったようです、のご報告。
さらに回を重ねればもっと詳しい報告をさせていただくとして、かなり楽しい板になっています。
興味のある方、いつでもご相談くださいね。