

エムズは定休日の昨日、九州から関東一円を襲撃した台風6号。私の地元湘南は前夜から強まった風雨は昼頃からおさまってきました。
私たちは昨日のうちに用意しておきたかった3脚を求めて藤沢の街うちの某ストアへ。
その前にランチだべってんで、古久屋さんへ。というのも、荒れた天気で外に出る人やクルマも少なくて、いつもは行列してるそのお店も今日は空いてるんじゃ無いの、と。
ついでにちょっと買い物を済ませて、それから友人からの借り物のために鵠沼回りで帰るんだが、海岸通って帰るんだったらクルマも少ないし岩場にもちょっと足を伸ばして海見て行こう。
そしたらなんと!、強いオフショアに煽られるどころか、そんなのお呼びじゃないとんでもないサイズがものすごい沖で、それもあっちでもこっちでも割れてる。
さらに由比ヶ浜まで見てみると、ほぼ湾一杯とでも言うか全部真っ白みたいな景色。
いや、たまげました。
トリスタンは地元のビッグサーフ、パーレメンティアから冬のノースのビッグウェイブまでをサーフするサーファーだから"素晴らしい!"の連発だったけど、ちょうど翌日(つまり今日)に波乗りの撮影をプランしたので"明日はどのくらい残るかね"、と。
かなり強いオフショアが吹き続けて、デカいはまあ無いと思うけどみなさんご存知の通りサイズのある波が残った今日。
潮の大きい日で朝はあげてるから岩場はサイズもブレイクも、トリスタンは昨日のあれからすると物足りないってんでそれなら馴染みのビーチに行こう、と。
まんまと頭前後が割れるコンディションで撮影もできました。
実は今回、トリスタンは彼の友人の映像作家(ローマン、と呼んでるね、トリスタンは)の依頼で日本でのフッテージを撮りたい。
その友人はトリスタンの滞在中に何日かだけきて合流した上で色々なフッテージを撮るというアイデアもあったようなんだけど、スケジュールがまとまらず彼の代わりに誰かボルテックスを回せないですか、となった。
そこでトリスタンはうちの倅ならやれるよと言い出した。
トリスタンとうちの倅は気の合う妙なでこぼこコンビで、写真も撮るし注意深く研究する男だからってんでそのアイデアを進めた。
どうするのかと思っていたら、そのローマンはまずボルテックス(16mmのムービー・フィルムカメラ)、それも結構なビンテージものをうちに送ってきた。
数日後、ローマンが日本のエージェントにメールオーダーした16mmフィルムが何本か送られてくるという段取り。
フィルムは手荷物検査でトブといけない。だから帰りも持ち帰りじゃなくて郵送。
波乗り映画に造詣あるサーファーが知っているように、それに映画好きの人もだね、フィルムムービの雰囲気、また16mmフィルムの古典的なニュアンスは現在のデジものに代え難い画。
ローマンは彼の作品を全て16mmで制作するそうで、今回制作し始めた作品ではたまたまトリスタンのアイデアの代打の倅が撮る偶然や雰囲気も取り入れようとなった。
倅はフィルムカメラが好きで結構以前から撮ってるけれど、当たり前ながらボルテックスは初めてだし、トリスタンだって一・二度触ったくらいで怪しいもんだ。
だから昨夜は二人で撮影の対象とコンディションによるフィルム選択と装填やら、カメラのセッティングやら、ローマンにメールで質問しながら準備。
予想される天気や波、そんなこともあーだこーだ話しながらセッティングのパターンを考えて、まああとは明日だね。
倅も午前中は仕事を空けて。
それで今朝の波乗りと撮影だったけど、まあ難しいね。ローマンは波乗り用に300mm、他のあれこれ用に35mmの2本のレンズを送ってきて波のサイズがあれば300mmでと言うので使ってみた倅も奮闘してました。
倅も通った中学の下、#134に掛かる歩道橋のコーナーの上から、そのサイズの波でまだちょっと近すぎるくらい。
そしてこのフィルム、1本で約2分45秒がランニングタイム。
すぐ無くなるじゃん?、そうよその通りです。かなり慣れた撮り手でも無けりゃ外でフィルムの装填なんてできないし、デジみたいにプレビューできないからどんなの撮れてるのか???
面白いですね、そういうの。
ローマンが今回制作し始めたのは、ファンタスティック・アシッドとトリスタン・モースを深く追う作品。ローマンが作りたくて作る。
もちろん、コマーシャルな発想や制作原理で縛られる作品ではなくて、まずは何よりトリスタンとアシッドのピュアで圧倒的な芸術性の高さに触発されて取り組むものだそうです。
ですから出来上がる作品はどういうふうに見せてもらえるのかもまだわかりません。
以前にはトーマス・ロダンが同様のモチベーションでトリスタンとアシッドを追った写真コレクションとストーリーがあったし、実はそれは現在もとある媒体でその続きとも言えるような形で進行中で。
そういった映像作家や媒体が作品化する対象としてのトリスタンとファンタスティック・アシッドは単に飛び抜けたシェイパーと板という見え方や枠に収まらないとかいうのではなく、歴史に稀に現れる美としか言いようが無い、私はそう感じています。
その作品、もちろん私がご案内できる時が来たらお知らせします。
















