PAVEL, 7'2" Hull Fish custom
2024.09.09

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パベルのハルフィッシュは、フィッシュラインの中でもひねりを効かせたサーフデザイン。 多数派ではないけれど根強くオーダーが途切れないモデルです。

今日紹介する1本はミッドレンジに対応した新しいプラットフォーム。
今までにもこのモデルのミッドレンジは十分な実績をシェイプしていますが、このカスタムオーダーを機会にリッチはもう一つプラットフォームを加えることにしました。

PAVEL フィッシュハルは単にディスプレイスメント・ハルをフィッシュ形(そもそも、形っていう話が変だけどね)に切り出したデザインではありません!

フィッシュなんだから(それっぽい形っていうんじゃなくてね)リッチが"FISHの条件"とするデザイン上のフォーミュラを満たす。
で、ここがリッチの発想が普通じゃないところなんだけど、そのFISHに"ハルの何を・どんなところ"を組み合わせたらサーファーがぶっ飛ばされるか、というダイナミクス。

すごくハショってその最大ポイントを説明すれば、ボトムのスタンス間にベリーを配置するところ。
ここでベリーとして説明するのはイメージしやすくするためなんだが、実際にはトライプレーン・パネルであってカーブ断面にはしない。
その前後のボトムデザインは個体によっていくつかのバリエーションとチューニングがあります。

リアルなFISHの波乗りメカニズムの中に発揮される動きと機能性や感触がブレずに、大きなターンでのハルリフトと、深く回るターンでの弧の奥へと吸い込み感触、それがこの板のスペシャル。

このモデルはデュアルフィンの他にもクアッド・セットアップも可能ですが、デュアルフィンの場合はいくつかのフィンデザインが用意されていて、カッタウェイ・キールも特徴的。
今日の1本にはそのカッタウェイ・キールに加えられた新しいフィンデザインを採用。

このフィンもインサイドフォイルされて、ボトムから生え出てきたようなトータルデザイン。

このミッドレンジに加わった新しいプラットフォームは、すでに次回の来日製作でもカスタムオーダー対応が可能です。

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