今朝は、久しぶりにこれ
2022.06.20

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PAVEL, 7'9" BB Hully なんちゃって、ホントはそういうモデルは無くて、リッチと相談してトライアルで作った板でモデル名も無いので今日はこの名前を名乗って見ました。

とても良い板でこの板をベースにしたカスタムオーダーもすでにいただいていますが、この1本はコンセプトを思い切り強調したデザインで作ったので実際にはその辺りを調整することになります。

とはいえ、私にはその極端なところも面白くて大好きですが、いい波で、と思いつつラックにしまい込んでいるうちにずいぶん乗っていないので、ちょっと思いついたこともあって家に持ち帰っておいて今朝出動。
というのは、いい波で素晴らしいのはわかっているけど、もしかしてここ数日のような少し風の入ったボヨ系でもいけるんじゃないの?、と思ったワケです。

そしたらですね、バッチリでした。
私自身は個人的好みもあってベリーボトムはクリーンなサーフェイスに限る的なキメがあって、事実クリーンな波でトロける板はボヨ系なんかだとトロけないってのが気分的につまらないだけでもある。

それどころかこの板、今日くらいのボヨではぜんぜん気にならない。
波小さいし、あまりまとまりもないブレイクだし、だけどそういう波でもむしろ楽しいじゃないか!
そしてそんな波の中にも現れるちょっとしたセクションでのとんでもない速さに驚きました。

今日は思うところあってこの板にいつも使うフィンではなくて、アシッドのボランフレックスの中から9.75"ナローベースをセットしました。
このフィンの名称・ナローベースっていうのはちょっとトリックがあって、ベース最下部はラインが少し広がっていてナローには見えないかもしれませんが、ベースエリアが小さいということでナローベース。
しかし今日のこの板にはその最下部が少しあるヤツを使うとどうだ?、と思ったのです。
と言うのはこの板、テールのフラットエリアがかなり強いコントラストでテールエンド寄りに集中しているので、例によって前よりにセットするフレックスフィンにややベース最下部のあるこのフィンで補うことを考えました。

で、結果は大正解(私の好みも含めてね)。
ディープなハルにはこのような細身でフレックスも大胆なこのようなフィンは、ちょいとトリッキーな時もあるけどフィーリングが濃くて好きなんです。
この板にこのフィン、回せばレスポンシブでその直後の板の出も待たせずに直結で早く速い。

いや、私自身、いつもいろんな組み合わせを試していて、お客さんたちにもほんのちょっとがすごく変わったりするのでフィン選び楽しいですよ、とお話ししていますがその当人も驚く違いが今朝はありました。

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ちょいと長くなりますが、今日はもうひとつ。
と言うのは、フィンのタイトなフィットは大事ですの話。

今朝、板にフィンをセットしたときに少しボックスに対してフィンベースがややカタカタとしているのを、こりゃイカンなと思いながらもめんどくさいのでそのまま海に向かってしまいました。
そしたらやっぱりイカン、でした。
このカタカタは皆さんも体験されたことがあるかもしれませんが、場合によっては(板のデザインによって、あるいはフィンセットアップによって、影響の大小が変わったりします)とてもイヤな動きをします。
特に今日のようなビッグなベリーボトムに、しかも超フレキシブルでディープなフレックスフィンなんて言う場合は、フレックスの前にあるいは同時にフィンのカタカタが余計な動きを出して、ターンの始まりに誰かに揺らされたような不安定感を起こします。

これは分かっちゃいたのにそのままやっちゃった私が悪いだけですが、簡単な解消法もご案内しておきましょう。
私がいつもやる一番簡単な方法はフィンをボックスに押し込む時にベースのどちらかに名刺を挟んでグイッと(キツくなるのでね)入れちゃう。はみ出した名刺はカッターで切る、それだけ。
カタカタはこれで止まります、ビシッと。

その板とフィンの組み合わせの出動機会が多くてその都度名刺〜カッターは面倒という人は、フィンベース(ボックスに入るエリア)にアルミテープを貼る手があります。
ゆるいエリア以外はボックスに入れるときに擦れて剥がれて、ゆるいエリアだけにテープが残ります。
アルミテープはパリパリしたやつじゃなくて、曲げたりすると粘りのあるやつの方ですよ。

どちらもプリミティブなやり口ですが、昔からある手です。