ハルまっさかり
2022.04.11

関東でも私たちのエリアでは桜のピークも過ぎて、素っ裸だった木々にも葉っぱの芽吹きが戻ってきて、こういうのが春本番、と思ったら夏日じゃないの?みたいな昨日。
今週後半には早くも南から上がってくる台風の波に期待する話題も、です。

私個人はと言うと、昨年末からこの冬いっぱいにかけての忙しさがやっとこ落ち着いて、できれば毎日でも波乗りしたいところですが、そこにはそれ波の都合ちゅうもんがある。
それでもまあチャンスを見て、クイーバーからお気に入りの板をとっかえひっかえ引っ張り出す日々へ。


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ディスプレイスメント・ハルが出動すると、その波乗りの気持ち良さは必ず新鮮な驚きで、その板がどんなに見慣れた姿でもどうしても隅から隅まで見直すことになる。
斬新なロッカーとフォイルの調和とそれがカタチ(アウトラインね)と生々しく同調している様子は、もうまるで自然物のようね。
というかハルの場合、波と波乗りをそのまま映し出した姿。

ちなみにあのですね、このデザインとシェイプの話は当サイト内の各所に散らばってますが、昨年の(もうそんなに経ちましたか)Blue誌1号にかなり詳しく書くことができたので、ご覧になっていない方はぜひ(どこかで見つかれば)。

お出ましは、PMHことProgressive Modern Hull、ファンタスティック・アシッド。
プログレ、と聞くと日本ではピンク・フロイドに行っちゃいがち(世代にもよるかな)かもしれなくて、なんだか難解なもののイメージがくっ付きそうだが、ここで作者トリスタンがこのワードを名前に用いたのはストレートに進化したものを表す。
進化の様子はいろいろなので、もちろん進化の一形態。

このモデルでトリスタンが実行したのはハルの伝統的な波乗り感覚(もちろんあの素晴らしい気持ちよさ)にプラス、言ってみればつまりダウンレールに慣れたサーファーにも楽しい動きとその操作性のコンボ。
私がこのモデルで驚いたのは、両方の波乗り要素がその両側に向かって飛び抜けて出っぱってるトコ。

これ、やらしい出っぱり方と言う意味ではない。単にいい感じに派手で、上がる系。
だって今までこういう指向のデザインで現れたハルは、もちろんいい板は少なくないけれどその出っ張り具合はコンサバ。たくさん試したけれど、つまり両方とも、ちょいと薄まる傾向で無難な仕立てのものが目立つ。

ここいらへんの事情としてはね、そもそもハルは接触するチャンスのあったサーファーが楽しめばいいのよ、的な位置から、ダウンレール・オリエントなサーファーやもうちょいみんなにも馴染みやすいのもあるといいよね的なマーケティング・マターが強かったことによるかも知れません。

トリスタンはそこを俯瞰していて、最初から妥協は考えに無い。だって、アシッドですもの。
このモデルには、コンケーブを用いないし、アウトラインもレンジ・エクステンダー、っていうところに現れています。
中央突破、ちゅうやつですな。

みなさんもありません?、出動させてラックに戻す前に板を洗ったり拭いたりしながらぺろぺろ舐める、じゃなくてベタベタ触る眺める。

ハル(春)、です。波も天気も気持ちいい。
超使えない駄洒落です、すんません。


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