EISHIN LEX / Leading Edge eXtension
2022.04.23

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ミッドレングスが止まりませんな。エイシン・チャインの展開系ニューモデル、レックス。

エムズでは同じエイシンのツインチンで評判のアンダーレールのチャイン・コンセプトは、リッチ・パベルによるPAVEL EASY WIDERでの採用と圧倒的な高評価に触発された佐藤英進がマスターし展開を進めているデザインです。

このチャイン、よくできた整えられたデザイン・シェイプにおいてはとても効果的なデバイスとまで言える一方で、後付けポン付けでは機能しないそれはつまり波乗りのあちこちをギクシャクさせる。
良いデザイン・シェイプではそのようなネガいっさい無しに、むしろスムースで操作全般を軽くしてくれます。

で、そのエイシン・チャインの展開系、LEXは。
チャインの形状とポジションを変えて、モデル名の由来でもあるリーディングエッジのエクステンションをノード後半のアウトラインとボトムデザインに溶かし込む。
ちなみにこのテールのテンプレートは、同じく英進が昨年作り出したモデル、スコーカーのテールと共通性を持つ。このテールデザインは私もいつ見ても良いカタチ、感心しています。

もひとつ、この板のキモなポイントはいわゆるパフォーマンス系のロッカー・プロファイル。

と言うことは、このモデル、ミッドレングスのサーフィン世界性とショートボード・サーフィンとの親和性を求めるサーファーの選択肢として有力ということです。


近年、ミッドレングスのメモリーを高めてきたサーファーたちからの、長さと浮力をより加えた板をクイーバーに加えたいという相談が増えています。
この場合の浮力は単にパドル基礎機能性のアップというだけでなく、浮力がもたらす動的なダイナミクスの大きさを予感するイメージが聞き取れます。
つまり、ミッドレングスがこんなに楽しいのなら、そいつをもっと強調した板も欲しくなった、と。

当然、長さが加えられ浮力も加えられることでポジティブなボード前方のレールワークがより求められます。
この時、チャインは驚きの働きをします。

例えばこのような場面でのレール操作が、簡単に言うと、軽い。
それはチャインがあることによる物理的なレールボリュームの軽減と、チャインのアンダーレールに削り出されるコンケーブパートに発生する局所的な水流の速さイコール低圧性リフト、その複合の結果、軽さとその動作の速さ。

というわけでより多様なサーファーの指向や求めに応えるサーフデザインを展開するエイシン・チャインです。
ご相談、お待ちしてます。

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