EISHIN surfboardsの新作です。
ボンザー、だけどシングルフィン。
サイドフィンの代わりに、外側にも深めのスロット・コンケーブを。その出口付近のエッジ側のバイトを強化したデザイン。
ボンザーが生みだされたアイデアの基本。
シングルフィン・ボードがアグレッシブなターンやきわどいポジションでのコントロールを求められた時、フェイスに対して強い角度に至ったレールが水から抜けたりずれたりするのを防ぐために、レールとセンターフィンの間の角度にセットされたサイドフィンがレールを水にとどめる役割。
そしてそのフィンはレールのサポートしてエクストラ・エッジの役割も果たすために、ベースが長くハイトが低いというアスペクト比。
この仕組みを、外側に掘られたスロットとそのエッジサイドの形状で担う、というのがこの板のコンセプト。
そもそもボンザー、今では深く掘られたスロット・コンケーブとセットのデザインとして定着していて、その長いコンケーブはテールにズドンと抜けるので速さと同時に直進指向がイメージされがちですが、実はテールエリアの低圧性は速さと同時にしなやかな動きの良さとコントロール性が特長。
そのマニューバー性を発展させてポジティブな回転性を与えたのが5フィンボンザー。
で、その逆に物理的なサイドフィン自体を取り払って、その代わりを外側コンケーブの出口エッジがつとめるという筋書きがEIHSIN・BONZER ONE、であると。
こりゃあなかなかトリッキーな板が出来たかもしれません。というよりも、軸の振れに自由度の高い動きにフィットする匂いがします。
いいサーファーに届けられるとのことなので、リポートが楽しみです!