PAVEL, Golden Egg Single
2020.12.16

昨日の午前中は、波・風・天気の3拍子に恵まれて楽しく満足させてもらった波乗りも、今日の地元湘南は西風が止まずせっかくの波も整わずに、波乗り断念です。
今日もね、と勝手に浮かれていたので残念。


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今日はちょっとだけ、Backdoorっぽいけど短めに済ませようと、こちらにて。

さてこの板、少し前のトピックスのポストでフラットボトムとのコンビネーションについての話と合わせて取り上げたばかりです。

ゴールデンエッグはクアッド・バージョンがすでに何年か前にリリースされてとても高区評価されていますが、こちらのシングルは2018年の来日製作で新たにリッチがデザインを完成させ、最初の1本がその秋に出来上がった板です。

同じゴールデンエッグを名乗ってもクアッド版とはすべてが違うシングル専用プラットフォームで、その妥協のないデザインに驚かされました。

その後、この板をキープしている私はもちろん、幾人かの元でライドされたこのモデル、そりゃあもう完成度はもちろん、シンプルを極めた成り立ちでありながらとても贅沢な波乗りと満足を乗り手に与えてくれるモデル。
機会を見て何度か紹介していますが、来年の来日製作でもオーダーの目立ち始めたモデルです。

まずはこのカタチ、シンプルでありながらとても個性のはっきりしたアウトライン。常にあらゆるカタチを目にしている私にとっても、ある意味初モノといってもいいくらいの独自のカタチなんです。

実際のところ、そういう私たちにとってはわずかなカーブの違いでもそれは違うものに見えるし、それが波乗りにどう反映するかを理解しておくことは役目でもあるので、普通とは見え方・見方が違うってこともあるのも確か。

そういうことを前提にしてもこの板のカタチはインパクトがあります。

そういうこの板、これだけのカタチをしていれば似せたモノがあればそれはすぐに分かる。
エムズはSNSでの発信もしていますから誰かのポストが目に入ることもあるのですが、つい先日"ありゃりゃ?、こりゃあ、丸コピかぁ?!"と驚くような板の写真がたまたま目に入りました。
なかなかびっくりさせられました。

このSNS時代、平面的画面の中で写真を漁りまくって誰かの真似をするのはもう横行といってもいいくらいにあふれかえっているし、珍しくも無いのは確かなんだが、それはまあハンチクさんのやる事ですもの。

世の中、言ったもん勝ちとか、やったもん勝ち、みたいなセリフは当たり前のようになったようだけど、だいたいからして勝ちだの負けだのから離れたところでいろんな物事の質に向かい合うのが、発しても受け取ってもハッピーなんじゃなかろうかと、さらに思った次第です。

ちなみにサーフボードデザインの世界では、誰かが教えに教えを請われて伝授する場合、それは君もこのデザインを共有して君なりに磨いてね、といったような道筋があります。
直接教えてもらえなくとも、そのオリジンに対する尊敬と尊重は不可欠です。

自由でゆるく楽しめるものであり続けるためにも大事です。