PAVEL 11'1" Double Rascal
2020.04.12

ここまで来ました。

  この板の最初の紹介は少し前のTOPICSにあるのでぜひ探してみてください。
で、今日はその続きを少し。

この板の最大の特徴は、バックフット・チャイン、です。
このデザインもコンセプトも呼び名も、私が勝手に思いついたものでそれをリッチに説明して彼がデザインを起こし、シェイプに結んだものです。

写真は山王ファクトリーの健ちゃんがサンディング中の場面です。
騙されちゃいけないのは、なんたって11'オーバーの長尺物ですから、写真の手前の方は実際のボード全長の中ではテール寄りのパートであることです。

何が言いたいかっていうとですね、テール寄りのアンダーレールに見えるアレ、アレがチャインです。ちょうど後ろ足エリアのアンダーレールにほどこされて、だからバックフット・チャイン。

そしてそのチャインの始まりあたりにはわずかなコンケーブを、それがフィン(そう、この板、ツインフィンです)の外側に逃げていくに従って控えられていくという寸法です。

さらに、テールに近いエリアのチャイン内側にはVEEとコンケーブのコンボがほどこされますが、これも一本調子ではなく、深いところと浅いところが連続する中に織り込まれています。
これらの各パートが持つカーブ/ロッカーという方が分かりやすいですが、それぞれが違うカーブを描きます。
ところがリッチが私に説明するときによく見せる方法で少し違う見方をしてみると、実際のサーフィンでの水の流れで起きている水自体のカーブに対してロッカー(それぞれのパートの、ね)を求めているのです。
そいつを単純にストリンガーに平行に見るだけなら、水の流れが立体的にならん、と。

これ、このように説明されると何やら難しいのですが、早い話がPAVELの速さ・滑らかさ・安全さ・別次元の動き、そういったことに直結の高度な立体性の達成によるもののいろいろなんです。

続く、

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