メイプルプライFUTUREフィンの登場です!
100%ウッドのフィン・ブランド、"WOODFIN" 。
今まではFUTUREプラグ用に、リッチ・パベル・デザインのスピードダイアラー・クアッドのみをラインナップしていました。
世界中のフィンメーカー達もFUTURE / FCS 用にはリアルなウッドフィンをラインナップしていません。
その理由。
FUTURE用のフィンはプラグにセットするベース部自体にフィンがセットされる角度が付けられているので、グラスフィンやウッドフィンではあらかじめ角度の付けられた精密な積層板の製作設備と技術が必要なことから、コンポジット系の素材と生産設備を備えるフィンに事実上限られています。
FCS フィンは単純にプラグにセットするベース(下駄、ですな)が小さいので、ウッドだけではベース部とフィン本体の接合部が小さすぎて強度が足りずに折れてしまう。
そこで "WOODOFIN" の製作者であるノビー君は我々の要望に応えて専用のプロセスを開発して、あらかじめ角度を付けた超細密ウッド積層によるFUTURE用スピードダイアラーの製作に成功したのです。
でノビー君、いよいよそのテクニックを利用してマリンプライウッドに代わるFUTURE用の100%ウッドフィンを開発しました。
私たちはもちろん、近年ではポピュラーになったマリンプライ・ウッドフィンはその素材の性格上、軽さというメリットの反面、それほど強度の高いものではないことと、上と同じ理由からプラグタイプのリムーバブル・フィンとしてはマーケットに供給できるレベルの製品がありませんでした。
グラスオンされて用いられるマリンプライフィンも、グラスファイバー補強が必要なのはそのためです。
ですからフィンの性格やサイズによっては、フレックス性と強度のバランスにある程度の制約があるワケです。
そこでグラス補強なしの100%ウッドフィンの製作に成功したノビー君は、マリンプライウッドに使用されるバーチ材に代えてメイプル材を採用する事を思いつきました。
単純に強度の低いバーチに比べて、メイプル(かえで、ですね)材は木材の中でも強度が高く安定した性格で、さらに目の詰まった杢なのでマリンプライと同じ積層数でもフォイルの精度が格段に高い。
そして積層の境目に見える黒いライン。
これはマリンプライの場合はグルーのカラーが見えているんだが、ノビー君、ここには秘密の自然素材繊維材をラミネートすることでただでさえ強度の高いメイプルプライウッドにさらなる強度与えて、自由なフレックスフォイルも可能にしたんである。
これは凄いよ。
もちろんそれらもろもろの素材と構造によって、100%ウッドの軽さとフレックス性・FUTUREプラグシステムに対応する強度を両立した、と。
メイプルプライFUTUREフィンの登場です!