波乗りウイーク!
2014.08.01

今週は日本各地、波があります。
全国のみなさん、風とうねりのウォッチと時間の調整に忙しいサーファーも多いでしょう。

昨日・今日はすでに日本の南西方面は厳しい雨風にみまわれて、そちらの地域のみなさんには注意をしてお過ごしください。

私、先週は友人と千葉で過ごして波乗りを楽しみましたが、今週は昨日から地元湘南でも波が上がっています。
さらに11号が続いているので、しばらく波乗りできる日が続きそうです。

昨日はセットで肩くらい、今朝は同じく頭ちょいくらいのが割れて、ただ地元のビーチは地形がよろしくなくて潮周りでかなりブレイクが左右されます。

風もせめて朝はゆるいオフショアなんてのが希望ですが、せいぜい止まるか止まらないくらいのオンショアベースに、時間が進めばモロにオンショアが上がってくる、と。

それでも台風のしっかりしたうねりは、やっぱり楽しいもんです。
そこで私は、下ろした時の1度だけしか乗っていなくて、たっぷりチェックしたいなと思っていた1本、OZ Rabbitとこの二日続けてサーフしました。

rabbit_0712.jpg
酒と肴はいろいろなバラエティを楽しみたいのとおんなじで、二日続けて波乗りできりゃいくつかの板を変えて遊ぶのが常なので、この二日でわりとよくこの板を理解しましたからみなさんにご報告です。


この板、カスタムオーダーで製作する板ですのでそちらのご案内ページにもキャラクターの説明があります。
http://ms-surf.com/board/2014/07/oz-rabbit.html

基本的な成り立ちはシンプルなシングルフィンですが、それは見た目だけ。
シングルフィンとしてのベーシックな機能性をがっちり高めた上で、プラスむしろ動きの楽しさを追求した板にしてあります。

まずはベーシックな機能性。
これはもうクリーンで伸びがとても良く、レールとフィンがすごく働く、そういうターンに尽きます。

尽きる、と云っちゃあ簡単ですが、このフィンの働きっていうところがものすごく板のオーラを存在を左右します。
さらにレールはもちろん、板の各部との連係とバランスがあって働くワケです。

その結果にどこも引っ掛からないスムースネスがあり、その先にじゃないとホントの速いは無い、と。

このラビットには作者"Kenji"がとてもディープに追求してたどり着いてるフィン、フレックス・コントロール.フォイルが重要な働きをしています。

これはこの数年にわたるリッチ・パベルと製作するプロジェクトの中で、リッチがもたらしたとんでもないノウハウを磨き抜いたものです。

で、ラビットでは前足を抜けてフィンの両サイドを抜けていくコンケーブに、フィンに近い役割をさせています。
ちょっと大げさに云うとそんな感じなんですが、ただしこれは実際にサイドフィンの存在のようにターンの行き先にくっきりしたきっかけを与えるようなものではなく、むしろごく最初期のボンザーのサイドフィンのような意味。
ですからシングルフィン本来の、もっともドラッグの少ない軽いスムースさは損ないません。

OZ_RB_6.jpg
そこに加えて,その役割を回転性寄りにバランスしているのが私の1本。

私の、というところがミソでして、ラビットは基本的なキャラクターと性能をベースに乗り手のリクエストによっていくつかの方向に重心をいじれるようにデザインしています。

それらの各要素はとても良くバランスしていて、狙いどおりの板になっていました。
そして少々のミス、例えばスタンス位置とかですね、そこがちょいとばかりまずくても(たくさんはダメよ)レールの操作がいきなりダメになったりもしないので、フレンドリーな板です。

私個人的なお勧めイメージは、6'台半ばから7'ちょいくらいまでのサイズ。

見た目はあえてやや地味目、だけどすごく遊びっ気たっぷり。
ラビット、カスタムオーダーのご相談、いつでもどうぞ!