

ちょいちょいメールでいろんな話題を知らせてくるトリスタン、最近はSNS(彼はインスタだね)をあんまりかいじらない代わりに月一発行のファンタスティック・アシッド新聞、DU SURF SITUATIONISTE ではディープで興味深い記事を充実させてます。
ここ最近の面白いニュースは、UK(イングランド、よね)からビッグボードのまとまったオーダーが集中したんだ、って話。
デザインはV-Bottom, Malibu Chip, Parlementia Hull Glider などでどれも11フッターばかりだそう。
いいね、好きです、弩級滑走。Super Big Slide !
それにファクトリーのグラスワークも忙しいそうで、最近のトピックはビアリッツに移り住んで久しいトム・パリッシュや地元のレジェンド、ジョー・ルーたちのシングルフィン&ガンにフォーカスしたプロジェクトの巻きが忙しい、と。
以前も紹介したけれど、トム・パリッシュといえばジェリー・ロペスの時代の真の大御所。ブルーワーと双璧であり、その時代の板を知るサーファーが追いかけても追いかけても見つけられないシェイパー。
移り住んだビアリッツでもコマーシャルな活動とは距離を置いて、SNSはもっての外。
そのパリッシュさん、実はトリスタンが自身のファクトリー・アトランティック・バイブレーションズをスタートして以来、グラスワークをトリちゃんに依頼している。
てな話は以前にも少しお伝えしました。
そのリレーションはもちろん続いて、現在はさらに特別な"その時代"の板に集中して取り組んで、ラッキーなサーファーの手に届けている。
ジョー・ルーも実はその時代のハワイのボード作りを陰で支えた一人で、ライトニング・ボルトのレジンインレイが施された高評価の板の多くを手がけたシェイパーというストーリーを知る人は少ない。
彼自身のラベル、テンプルボールではやはり"その時代"のスペシャルな板を削り、同じくトリスタンが巻く。
ですから私としてはその板を黙って見過ごすわけにいかず、ちょっとしたゆるいリクエストだけを添えて1本作っていただきました。
これがもう、シェイプから巻きまでまたもや新しい勉強をさせていただいた。
そしてトリスタン自身がファンタスティック・アシッド名義でデザイン&シェイプを重ねている色々な板に加えて、やばいアイデア&デザインの板の話を聞かせてくれた。
それは言わば、Chip Hullとでもいうデザインで、イメージと浮かんだピクチャを選んだブランクスにラインを描いてシェイプを進めたから長さもちゃんと測ってなくて、たぶん7'8"から7'10"辺りのどこかだと。
とんでもない板のようで大きいのから小さいのまで、すでにいくつかの波でサーフした。
ちょいとその様子を聞かせてくれたけど、もうすぐ写真と合わせて波乗りのディテールも知らせるよっていうからそれを待ってまたお伝えしましょうね。
彼は誰も見つけない時空のどこかをサーフデザインしてるね。
ちなみに今日の写真はその板じゃないよ、どれもまったくイメージ。

















