


みなさん、今日から9月、秋の始まりのはずですがぜんぜん暑いしまだまだ暑い日が続くらしいです。
実際、湘南だと今月中はトランクスで波乗りできる感じですものね。
さて、今月はいよいよリッチ・パベルもやってきて来日製作が始まりますが、ちょうど昨日ストックのこの板・6'8" Klinker についてお問合せがありました。
このモデル、クリンカーはPAVELファンの間ではよく知られて関心の高い板ですが、それでもこのモデルの弩級の特長はお知らせしきれていないようなので今日はこいつをまた紹介しましょう。
一般的にこのようなチャンネルは、まずはボトムの面デザインができた上に掘られるのが普通。つまり例えば、VEEならVEEの、フラットならフラットの、コンケーブならコンケーブのボトムデザインがシェイプされた後にチャンネルを成すストレートスロットが掘られる。
ところがクリンカーでは、ストリンガーを挟んで両側3本それぞれ隣りのスロット同士でレベルが違います!
しかもレベルだけでなくフェイズ(角度と言いましょうか)も違います。
つまりストリンガーから見て、隣りもその隣りも、段が違うのでちょうど階段のように。これを擬音を持ってクリンクリンからクリンカーと。
しかもそれぞれのスロットは単に段を変えてあるだけでなく、面として見た時の面角も僅かに徐々に開いていく形状、つまりフェイズ変化を展開してあるのです。
これらは、アウトライン・ロッカー・フォイル・ボトムの面形状変化、全てとの辻褄を揃えて調和してシェイプされているのです。
こんなシェイプ、他に誰ができます?
もちろんこれは単に超絶技巧や妙技のご披露ではありません。
つまりチャンネルを行く水を低圧に変えつつ、それはテールへと高速化する水流で、しかも波のサーフェイスとの角度を常に変えながら走るサーフボードですからその角付けの変化を超なめらかな操作性・感触にします。
さらにその性能は例えばトップターンなどのようなタイトな回転弧の時ほど威力を増して、もっと滑らかに血遺sて引っ掛かる感覚無しに、むしろポジティブな回転感を作ります。
チャンネルボトムはよく、速くて走るけど曲がらないなんて勘違いが流言されるけど、そんなことはありません。それは単に板の出来の良し悪しの問題や、ダウンザラインスピードを求めたチャンネルボードを場違いな波に持ち込んだか、まあそんなところです。
またしばらく前に、ラウンドピン+ツインフィン+チャンネルというようなコンボがにぎやかになりましたが、あれれ最近騒がない。
のは、そのコンボがいけないんじゃなくて、そのコンボのチューニングができていないだけです。
だから、頭は入ろうとするけどテールの動きが堅い、なんて評判が聞こえてくるようになったわけ。
これ、繰り返し言うけれど、そのコンボとボードデザインがデザイン時点でのチューニングが不在なのです。
リッチ・パベルのチャンネルはまったく違います。
彼はもちろんダウンザライン・チャンネルボードを作ります。
そしてこのように、クリンカーやオッターチャンネルでは真逆、つまりチャンネルをスピードゲインのコントラストに用いながら"動く"板をシェイプします。
















