アシッドのスタビー
2025.08.10

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この3連休からお盆休みの人も多いでしょう 日本全国、地域によって天候も波もさまざまですがこちら湘南の今日は雨とオンショアの1日です。
ご来店、お電話などで皆さんとお話しするとどんなプランで過ごすのかを聞いてみたりするんですが、やはり何日か海と波乗りにフォーカスしているのはサーファーですものね。

この板、Fantastic Acid, Stuby / スタビー、ストックの1本です。
アシッドのピュアハルラインのモデルラインナップのひとつ。

スタビー、という名は色々なところで耳にするセリフなのですが、サーフボードデザインの世界ではこのワードの使われ方はちょっとトリッキーなので混乱しやすいかもしれません。

スタビーとはポッドなどと共にちょっと丸い、あるいはコロッとした丸みを感じさせるアウトラインの板などでよく用いられる、モデル名としての前にそんなような形をしたサーフボードを括ったワードとして言われたのが一つの起源です。

さらにトリッキーなことに、60年代終わり頃にルーツを持つディスプレイスメント・ハルの多くは、同じく丸いラインを持つアウトラインのものが多かったのでハルをそのままスタビーと呼ぶサーファーも多かったのです。
人にもよりますが2000初頭くらいまでそう呼ぶサーファーがいましたが、その後マイノリティとはいえディスプレイスメント・ハルは素晴らしいサーフィンが以前よりは知られ始めて短縮したハルという呼称に落ち着いていますね。

で、それ以降、いろいろなハルのデザインカテゴリーの中での、短めでカーブの豊富なアウトラインを持つデザインをスタビーと名付けてラインナップに加える製作者が現れる。
ファンタスティック・アシッド・スタビーはまさにそれ。

このコンセプトでフォーカスされるのは、別名でスタンディング・スプーンと比喩されるように、カッコよく言うとFUGURE 8、つまり八の字サーフィンでスタンディング・サーファーを驚かせたジュージ・グリノーのスプーンの波乗りをスタンディングで実現しようと。

よくできたハルの浮遊的リフトとその後に続く不思議なハイスピードから、コンパクトなアークでカットバックしてさらにカールに戻してリエントリー、といった1連の動きですね。
もちろんこれ、波にもよるし何よりサーファーにもよるのですが、1連の動きをコンプリートしなくてもそのラインの分割部だけでもライディングに組み込むことができると、スタビーだからこその水すまし的なクイックでスピーディでそれでいて動き全体に浮遊感を感じながらの波乗り。

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長さに対して幅も豊富だからカーブの多いアウトラインにちょっと広めのテールエンドの両端にリリースポイントを持つアークテール、ディープなベリーのためのたっぷりした厚みとそこから得る浮力。
現在ストックにあるファンタスティック・アシッド・スタビーはオプションの、"ナキリ・フォイル"。これはハルの動的感触を強調するフレックス&ツイストをさらに強めたシェイプ。

シングルフィンではもちろん、ハードカーブ時や掘れたセクションでレールホールドをヘルプするサイドバイトのためのFUTUREプラグ仕様。

それらいくつかのチューニングの結果で、長さからは想像つかない楽ちんな基礎機能も魅力。

トリスタン・モース・シェイプ/山王グラッシングのベストクオリティでありながら、シンプルなクリア&サンドフィニッシュ仕様でリーズナブルなプライスもお勧めポイントです。

現在、6'4" / 6'6"の2本がストックです。
ぜひショップでご覧いただくか、遠方の皆さんならまずはお電話でご質問・お問い合わせをお勧めします!

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