


ストックリストにアップする各ボードの説明に詳しいことを、と思っていたのですが、すでにSOLD / HOLDもあったりしていますし、皆さんのお問い合わせやご質問にお答えしている中でお話しするいくつかを追加でお伝えしましょう。
以前もお伝えしたように、今回のMCプロジェクト、思い浮かべられる景色とイメージは例えば60年代前半のサンノフレやマリブなんかね。
そこでサーフしている板や浜に置かれている板たちなんかの雰囲気を、単にあからさまにストレートなカラーではなく、その芳醇な雰囲気にさらにニュアンスのあるカラーで顔作りしたMCたち。
もちろん板のデザイン・シェイプはMCですから、VELZYクラシックの中でも最もしなやかでフレンドリーな波乗り。
もちろん狙いが狙いなのでフィンは全てDフィンで、それらは当然デイル・ベルジー・デザインによるテンプレートとデザインをグラスフィンで。
驚くほど優しい操作性と高い機能性を備えたDフィンばかりを、この5本のバッチそれぞれにベストフィットする組み合わせで選択しています。
カラーリングのアクセントはどれもカラーレジン・パネリングによるラージパネルかナローパネル&ストライプ、それらのパネルやストライプのどれかとカラーマッチさせたそれぞれワンオフ製作するフィン。
スペシャルブランクスに採用したストリンガーは、3/4"・レッドウッドで無骨の寸止めサイズでありつつトラディショナルな顔つきの基本。
ウッド・テールブロックもそれぞれが違う表情を持つマルチなウッドコンボで、手慣れた作業とはいえリッチ自身もこのとても手間のかかるプロセスを楽しみました。
9'6"の1本は両面を赤のティントで巻いた上でパネリングしていますが、これも現物はこれ以上ないくらいのディープなレッドというところが違う雰囲気の基本になっていて、この1本だけちょっと面白い選択はテールブロックの巻き色で丸ごと巻いてみました。
というのは、ウッドをこのレッドで巻くと独特な透け感の向こうに見えるブロックのそれぞれの質感が洒落てるから。フィン色はナローパネルにマッチ。
で、ピグメント寸前の白で巻いた9'4"は黒のナローパネルではなく、その内側のセメント色のストライプにカラーマッチ。
同色の細いレジンピンをテールブロックのタッチラインに。
ラージパネルの3本、シンプルな分だけそれぞれにとてもニュアンスのあるカラーミックス。
カラーのイメージは、シェイド・グリーン、可愛らしくなりすぎないアクア、そしてクレヨン。
どれもパネルとフィンのカラーマッチ。
どの板も隅々まで洒落たディテール、でもゴチャつかない顔つきです。
