１９９０年代に製作されたベルジー・バルサをご紹介します。

　サイズは堂々とした１０フット、デイル・ベルジー自身がキープした材料を同じく自らがカット＆グルーしてブランクスの製作から着手した、時代を超えたリアルクラシックです。

フィンはとても珍しい選択がされていますが、これも同様に大変良質なレッドウッドをデイル自身がハンドフォイルしたもので、実はこのテンプレートを含むいくつかこの時代にデザインしたフィンのシリーズは、少し後になってからグラスフィンで製作されて少数がリリースされました。
それらのフィンは入手したサーファーの間でとても評判で、今も大事に使われています。

バルサ・サーフボードはコレクターズ・アイテムとして飾られて大事にされることが多いものですが、中にはたまに波乗りして楽しむというサーファーもあり、この板もリーシュを装着するための小さなグラスループを持っています。

デイル・ベルジーは１９５０年代終わりにサーフボードのコア・マテリアルがウレタンフォームに取って代わった時代から後も、ライフワークとしてバルサボードの製作を休まず、その事からも近年の懐古的なマーケティングによるバルサ製作とはまったく違ういつでもリアルなサーフボードとして唯一の作者であり、ボード製作キャリアを通じた持続そのものがVELZYバルサの別格な価値を生んでいます。

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