ERICSON 8'0" Edgeboard, ¥268、000(税別)
エリス・エリクソンのエッジボード、以前も紹介しましたが今回はオーダーしていた8'0"が入荷しました。
この8'0"はボトムのエントリーから始まるスライトVEEコンケーブを持たせてあるのが特徴です。
エッジボードの多くはその理論的特徴からボトムにはコンケーブが色々なレイアウトで組み合わされます。
エリスがこの8'0"にコンケーブ+VEEアウトを採用したのには、エリクソン・エッジボードのラインアップの中で長いサイズとなる8'0"になめらかな感触・操作性を加えたかったのでしょう。
エリスのデザイン手法のガイドラインはある程度きっちりとしたフォーミュラを持っているようで、基本的にはサイズ・長さはいくつかのバリエーションに統一されていて、その長さごとにロッカーデザインは決められています。
それはブランクスのカット時点でロッカー・テンプレートで決められて、同じサイズの中で幅と厚さをアジャストして個体ごとの違いを与えるというプロセスです。
エムズと私は多くのエッジボードをとても色々なサイズとプラットフォームとの組み合わせで試してきましたが、その中で得られた一つの答え(あくまで、一つね)は、エッジボードはミッドレングスとのコンボでその特長を大きく発揮するというポイントです。
一つ、というのはつまり、このポイントはもちろんサーファー個々の指向や波によって選択は変化して当たり前で、この答えというのはエッジボードを手にする日本のサーファーと波の傾向を前提にしています。
一般的にエッジボードの機能的メリットは、短いプラットフォームと組み合わされた時にはその短さそのものが持つ素速さと、長い(ロングボードサイズですね)プラットホームと組み合わされた時にはその長さそのものが持つ大きめなグライド性と、それぞれ相殺される成分が多くなるシチュエーションが多くなります。
ミッドレングスでは、より短い板のような軽快さとマニューバー性、より長い板が持つグライド性と基礎機能、両方向に広げたキャラクターやメリットが得られて、エッジボード最大の特長である機能的優位性をサーファーとサーフィンにもたらします。
と、理屈でお話ししてきたようにエッジボードはとても機能的なデザイン/コンセプトで、良いデザイン性とシェイプのクオリティとの組み合わせが必須条件。
エリスの、一見ロジカルに見える手法とバリエーションはむしろエッジボードのデザイン/コンセプトとの相性抜群です。
さて、今回入荷した8'0"、エリスの設計図の範囲内でリクエストできる範囲は幅と厚さに限られますが、エムズがオーダーしたこれらにはわかりやすく少し広めの幅と厚さをリクエストしました。
そもそも8'0"を選ぼうというサーファーが十分な(バカっ広くはないですよ)幅と浮力を敬遠するはずもなく、むしろびっくりするくらいの動きの良さと速さは約束されているのですから、早い話が"ずるい"チューニング。
(波乗りがずるい、のはいけませんてのは言うまでもありません)
私にとっても2本目のエリクソンですが、1本目の7'0"はまるで6'0"って感じでしたので期待度高い。
私自身はGGスピードフィンとの組み合わせで行ってみます。近々リポートしましょうね。
ストック残り少数です。
次回入荷分のカスタムオーダー、ご相談もお待ちしています。