EISHIN JNK Twin a.k.a. Liberta
2020.12.06

6'0" Liberta  リベルタと呼んでください。

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とある長いお馴染みさんのレディ・サーファーからのリクエストで誕生したモデルです。
いつも夫婦で仲良く波乗りする、もうかなり長いお付き合いをさせてもらっています。今までに色々な板を楽しんでもらっていますから、"こんな板"、と言われればそれがどんな板なのか私もすぐにイメージできるようなサーファー。

波に対してナチュラルな振る舞いとスムースなフロウで波乗りする人ですから、このようなツインフィンのリクエストに対してもけっこう工夫を凝らし、デザイン・シェイプのイメージをはっきりさせて英進にリクエストしました。

この板に求められた"丸っこいアウトライン"は、つまりカーブをたっぷり含んだカタチ。
その中にパートごとの機能的なカーブの大きさが、ロッカー・フォイル・ボトムデザインとシンクロしながら働きます。

で、トピックはボトムデザイン。
この板にはオーセンティックなVeeを用いることにしました。ツインフィンにVee。

70年代後半から80年代前半の、"みんなでツインフィン"時代にはこの組み合わせがルーティンでして、ただしそれはあまりにもズルズルな動きにまでエスカレートしましたが、このリベルタではそうではなく、Veeパネルがしっかりと面で水の流れを捉えるデザインを作りました。

控えめなロールから始まるノーズはエントリーから、やはり控えめなトライプレーン・パネルに流れてボード後半のスライトVeeへと向かい、テールエンドではVeeを戻す。

佐藤英進がこのモデルのためにデザインして自ら製作したツインフィンも独特で、Veeパネルの水の捉えを助けるように同じくフィンのインサイドを足に伝えるデザイン。
EISHINボードのプライウッドフィンは英進自身のデザインとフォイルで作られます。
十分な面感覚は、アウトラインとテールサイズ、そして主役のVeeがもたらすなめらかさによって、軽い操作性と丸いツインフィンならではのフロウ志向サーフデザイン。

結果、もちろん女性だけではなく、速さとなあくまでなめらかな動きを持ったツインフィンを求めるどんなサーファーにもお勧めしたいモデルの登場です。

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