PAVEL 11'1" Double Rascal
2020.03.23

と、名付けました。

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シェイプ後半の姿と併せて紹介しましょう。

この板、写真はお見せしても私がリクエストしたコンセプトは、ちょいと勿体ぶってみたりしてまた今度お話しします。
そんなのありかね?みたいな、う〜んと変わったコンセプトなんです。
ちょいと見た目には、例えばフレッシュ・フィッシュや山王フィッシュなどの、ポイントノーズを持つ長いフィッシュのそのまたデカイやつ系に見えるはずです。

それはその通りなのですが、長さや幅だけでなく、私が勝手にイメージしたコンセプトから導いた(つもりの)テールの大きさなんかは、同じくやはり思い切った選択をしました。

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実はこの板を削るに当たって用意したブランクスはちょっと変わっていて、とっても大きなキックをテールに持ったロッカーでしたので、リッチさん前後ろを逆さまにしてデザインしてくれました。
そこからコンセプトを実行するためにロッカーを創り出し、なるほど見事なフォイルは妄想をカタチにして見せてくれるのに十分です。

クリーンナップ間近のデッキとボトムの写真。
欲しいレールのフォイルは当然ボトムのデザインから導き出されて、それによって決まったデッキのクラウンはいつもながらさすが玄人の意味が違う。

んで、ボトム。
スロットなダブルコンケーブと何やら怪しいアンダーレールがご覧になれるはず。
この話はね、まだね。

コンケーブに伴うVEEの最もきついパートではリッチお得意の技、ストリンガーのリッジも見えます。
この技はね、リッジでも丸でも、リッチの多くの板で用いられるデザインとテクニックなんです。

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ちなみにこの板、ツインフィンです。

で、私のリクエストの中にあるアウトラインのイメージを、機能的にまとめあげた見事なカーブで作り出すためにリッチはたくさんのテンプレートを出したり引っ込めたりしながら、そうだ!ってんで取り出したのが7'0" RASCALのフルテンプレートと、以前これも私に削ってくれた12'2"のセンターロッカー・テンプレート。

7'0"ラスカルを前後に置いて、センターロッカー・カーブでつなぐという、まあかなりざっくりと言えばなんですが、そうして生まれたアウトラインから"ダブルラスカル"と名付けました。

ご期待ください。
この板、けっこう冒険なんだから!

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