TRUE AMES
2018.10.28

フィンの話、エムズのサイトではさんざ出てくるんですが、今日はみなさんにもずいぶんと知れ渡ってきた、TRUE AMESさん。

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今月のカリフォルニアで訪れたサンタバーバラの老舗フィンメーカー、オーナーのチャック・エイムスさんの名前から、TREU AMES。
私たちは長年にわたってVELZYのフィン製作をお願いしているお付き合い。


サンタバーバラといえば誰でも知ってるアル・メリックのチャンネル・アイランドも、チャックさんにフィン製作を依頼していたことで長年のリレーション。

181021_TA_3.jpgそういや、ケリー・スレーターのオーダーも上がってました。
何人かとのコラボでレッドウッド・プロジェクトが進行していましたが、やっぱりケリーはスラスター用のレッドウッド・フィンでした。


フィン、テンプレートが注目されがちです。
そしてテンプレートとともに、多くの優れたシェイパーやサーファーはフォイルの重要性を強調します。
フォイルがよろしくないと、そのカタチ(つまりテンプレート)の意味が無くなる、ってくらいの一大事。

サーフボードのフォイルと同様、フィンのフォイルにはそのカタチを働かせる要素が詰ってます。
つまりフィンのカタチはフォイルと一緒にデザインされるのです、本来は。

現在、メジャーなメーカーの中でもっとも、それぞれのフィンのデザインとフォイルをプロダクションに反映しているテックを持っています。

近年、TRUE AMESに製作依頼するいろいろなシグネチャー・フィンが増えているのが目立っていますが、それらはフィンにうるさい人達であることが分かります。
人気のGG(ジョージ・グリノー)フィン、そもそも現在のフィンの生みの親とも言うべきグリノーさんが自らのシグネチャーを預けるクオリティ。
リッチ・パベルもマニー・カロもチャックさんとのリレーションを深めています。

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そのTRUE AMES社も以前はメインのプロダクトを、他の多くのメーカー同様に大陸某国に生産拠点を持ちましたが、数年前にはそれらを引き上げてもともとの自社制作体制をアップデートしました。

ある程度のボリュームを生産するフィンメーカーのとても多くが、大陸某国でOEM生産されていますが、いずれにしてもフォイルマシンを導入しています。
フィンはそもそも、とても薄い素材をフォイルする作業になるので、微小なレベルの断面構成を正確に再現するのはハンドフォイルでも難しい仕事でして、専門の超高度な工作機械の存在しないフィンフォイル・マシンではオペレーションも含めて壁が高いのです。

ところが、TRUE AMESでは約2年ほど前に開発・導入したフォイル・マシンによって、良いハンドフォイルと同様のフォイルをプロダクション・レベルで可能にしました。

サーフボードの世界と同じで、現在はアベレージな性能を持つフィンはたくさん流通しています。
一方、ホントにいい板に出会ってしまったサーファーはその世界が基準になりますね。

フィンは単なるパーツではなく、サーフボードそのもの、身体の一部。
すでに優れたフィンを使っているサーファーはもちろん、なんとなく色やカタチで選んでいたみなさんもぜひサーフボードと同じようにフィンに気を遣ってみませんか。

ぜひなんでもご相談くださいね、頑張ってガイドさせていただきます。