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山王に寄ってラックに1本、プランシェイプが済んだロングボードを見つけてそいつがカッコいいもんだから健ちゃんに、"これな〜に?"、と。
そしたら健ちゃん、"馴染みのSさんのさ、あれこれリクエストをカタチにしたんだよね"。
パッと見て、カタチすごくいいし、ロッカーいいし、フォイルもそれらにフィットしてるし、すごく良さそうな板です。
ビルダーのキャリア40年、そのうちかれこれこの10年はリッチ・パベルを始めとして世界のリーダー達が山王にやってきては彼らの板を造るという大仕事。
基本的にグラスワークのすべてのプロセスを健ちゃん一人でこなすということは、ほとんど彼らと一緒にシェイプするのと同じ理解と技術。
ちょうど先日。ちょっと面白いことがあって、たまたまエムズにリペアで持ち込まれたある板は南方面製のもの。
彼のシェイプだから良いに決まってるんだけどそれ見た健ちゃん、"ぜんぜんシェイプが違うんだね"、と。
その通り。巻き手の水準でシェイプのチューニングも変えるという、ある意味超高度な技の使い分け。
私はそこそこ見てるけど、健ちゃんはリペアでもないと見ることがないから、面白がってました。
脱線したけど、とにかくこの9'4"、もの凄くたくさんのデザイン・シェイプをその超高度デザインのそのままに仕上げるという業師ゆえの作。
身内ごととはいえ、ホントに山王は面白い。
長いことカリフォルニアの最高峰を預からせてもらって現場を学ばせてもらっている私にとっても、地元に居ながらにして世界の真のトップシーンがそのまま毎日そこにあるラッキーです。
みなさんにそれらの板たちをお届けさせてもらって感謝!、です。
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