ASI、恐るべし!
2016.10.24

マジックボード、なんてよく言いますね。

PAVELと私たちは、すごくよくできたモデルや板の形状を細部までスキャンしてデータ化してキープします。
このシステムそのものはすでにずいぶん以前からあって、世界中でとても多くのシェイパーやメーカー達が利用しています。

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このスキャンのシステムはもちろんデジタルなIT技術なのですが、実際の作業上ではスキャンするべき板のコンディションや出来、技術者や環境によって精度がかなり大きく左右されるたいへん難しく高度なものなのです。

少し前に出現した完全に新しいスキャニング・システムを駆使するのが、カリフォルニアのASI。

このシステム、発想はすでにありましたが実現となるといくつもの高い壁があって、ASIはそれを見事にクリアしただけでなく完璧なスキャニングを確立しました。
システムと技術だけでなく、高度なセキュリティとノウハウで独自に開発されたこのシステムは、もちろんASIだけのものですが実はそのリーダーはマリーさん、女性です。

例えば世界クラスのトッププロ・サーファーたちにもこのシステムはどえらい人気で、数あるクイーバーの中のマジックボードを完全再現できるASIのシステムは欠かせないものになるでしょう。

私たちにとってこれは、例えばコンピューターでサーフボードをデザインするとか、マシンに頼ってサーフボード・シェイプするという事とは真逆なことです。

つまりリッチ・パベルのような膨大なデザインを生み出すことができるシェイパー・デザイナーにとっては、その中でも特別に高い再現性を求めるシェイプを完全化し、さらに発展形やバラエティの進化にもなるわけです。

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ここ数年、日本の山王製作で最上のPAVELボードを生み出しているリッチ、そういうワケでここ日本にデータをキープしたい板がいくつもあります。
友人でもあるASIのマリーさんは、そのいくつもの板(ごく一部ですが)のデータ・スキャンのために来てくれました。

来てくれましたって?、ここにも実は驚きの事実があって、従来のサーフボードスキャンはとても大きなマシンのベッドに正確に板をセットして数時間かけて板の片サイドをスキャンして、それを両面展開してデータにするというもの。

ASIのこのシステムは板全体を完全スキャンするのはもちろん、コンパクトなムーバブルなマシンを持ち込んで従来マシンでは不可能だった特大サイズの板ですらエムズのショップの中で、しかも短時間でパーフェクトにスキャンします。
サイズは実質的にノーリミットなのです。

とんでもないものを見ました!
これが私たちが創りみなさんに届ける板達を、さらにブラッシュアップするツールのひとつになるのは間違いないでしょう。